ジッタン・メモ

ジッタンは子供や孫からの呼び名。
雑読本の読後感、生活の雑感、昭和家庭史などを織り交ぜて、ぼちぼちと書いて見たい。

【雑書放蕩記】谷沢 永一 新潮社

2005年09月09日 | 2005 読後のひとりごと
 【雑書放蕩記】谷沢 永一 新潮社

谷沢の半生自叙伝。
ただ、いままで読んだ彼の著作との重複部分もかなりある。
「十五少年」「三銃士」「田園の憂鬱」などが谷沢少年にあたえた本の面白さは、次世代の少年だったジッタンの読書体験にも受け継がれている。
谷沢の父親は大阪富豪の出入り大工棟梁から支配人になったり兵役逃れでたっぷりの芥子を塗ったふな鮨を食べ痔となって不合格となる人で、型破りの血の流れが谷沢にもつながっているようだ。
人生の節目ごとに語る母親の大阪ことばがうまく描写されていて魅力ある母子人物像になっている。
天王寺中学時代の左翼少年ぶりや関西大学での助手登用までの経緯はすでに他の著書で語られている内容。
谷沢が出あった書誌世界の紹介の方は力点が身辺雑記の半生記に注がれているだけに標題との間にややバランスを欠いた。
1996年の著作。                  

 ■■ メモ 谷沢本 読書記

 【嫉妬する人される人】谷沢 永一 幻冬社     20041002
【人生は論語に窮まる】谷沢永一 渡部昇一 
                   PHP研究所     20041029
【読書人の点燈】谷沢 永一 潮出版社        20041026
【人間、「うつ」でも生きられる】谷沢 永一 講談社 20041008
 【こんな日本に誰がした】
 戦後民主主義の代表者 大江 健三郎への告発状 
 谷沢 永一                  クレスト社20041003
 【司馬遼太郎】谷沢 永一 PHP            20040926
【人間力】谷沢 永一 潮出版              20031218

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