ジッタン・メモ

ジッタンは子供や孫からの呼び名。
雑読本の読後感、生活の雑感、昭和家庭史などを織り交ぜて、ぼちぼちと書いて見たい。

〔読後の独語〕 【一食抜き健康法】石原 結實 朝日新聞社 

2007年10月28日 | 2007 読後の独語
【一食抜き健康法】石原 結實 朝日新聞社 

 「腹八分に病なし」 「腹十二分に医者足らず」という諺を時々耳にする。
腹八分に「病なし」で医者いらず、十二分で「お医者さん」不足。
12から8を引くと4分ということになり満腹から考えれば3分の1が余計。
この語呂合わせのような「三分の1食」を抜くと健康になると著者は説く。
「朝はたべなきゃダメだ。エネルギーが出ない」ということが常識化されているが、著者は3食中で抜くのなら朝飯にすべきと逆説的だ。
このところが面白そうなので読んでみた。
なぜ朝なのか。
 朝起きると「目やに」も出るしオシッコも出る。
 つまり一晩寝た朝の時間は吸収より排泄に適切な時間だ。
老廃物を出す時間ともいえる。
 著者は伊豆高原に断食施設を持っているそうだが、朝の時間は効率的な断食時間に向くと説く。
 排泄を良くする時間なので吸収はしない。
代りにニンジン・リンゴジュースをすすめている。

この夏はモウレツに暑かった。
菜園作業から戻ってシャワーを浴び冷蔵庫から「のどごし生」をグビリとやると美味い。
これを繰り返す内に体重はリタイア時までに戻り、体重計の内蔵脂肪値は13→14の値となった。
これはまずい。
 加えて私の体温は低い。
検温するとほとんど35度。エラー表示になることさえある。
 50年前の日本人の体温は36.5分 ~36.8分が恒温だったが、著者が医師の立場で日常診察するいまの人はほとんどが35度だそうだ。
1度下がればは免疫力は30%落ちるという。
 身体を冷やす=血管収縮 → 血行悪 → 代謝 ↓ 胃働き消化吸収 ↓ 排泄の腎臓機能 ↓ 残滓が宿便 → 肥満への道という悪循環になるらしい。
 大食も肥満への道。
 以前読んだ新潟大の安保徹教授の「免疫革命」でも低体温の危険は触れておられた記憶がある。
 また、健康長寿の代表のような医師の日野原重明さんも、日本食長寿健康法を説く医師で享年91歳で亡くなった川島四郎さんもびっくりするほど小食だった。
で、この著者の説を採用して、リンゴ・ニンジンジュースを飲みはじめた。
白血球を専門に大学院で研究していた著者はスイスの研修で「人間に必要なすべてのビタミン、ミネラルを含んでいるのはリンゴとニンジン」ということを学んだらしい。
体温を上げるには生姜湯または生姜紅茶もいいとのこと。
 著者説を愛用したいのは夜の晩酌での許容量が寛大な点だ。
 日本酒なら2合、ウイスキーならWで2~3杯。ビールなら大瓶2本、ワイングラスなら2~3三杯、私が晩酌としている焼酎ならお湯割りで3~4杯までと懐が広い。
 この先生も相当にイケる口と思うし、だから私は信用する。
一食抜きの小食法に適度の運動、身体を温める飲食物をどうとるかが課題となる。
 運動といえば週1のテニスや朝のウォーキングのほか、自民党を引退した野中広務さんの「足たたき」も採用してみた。
家でテレビ、パソコン、読書などの静的時間に肉たたきなどの小道具を使ってひたすら足裏や足三里などを叩く。
痛さがやがて快感となってくる。
それで1ヶ月。
 体重は戻り、内臓脂肪値や中性脂肪値も正常範囲となり、体温は36度と1度上がった。
著者の石原さんは1948年、長崎県生まれ。
長崎大学医学部を卒業して、血液内科を専攻した人で私は知らかったが、テレビなどでも顔なじみの人という。             
                       (2007年 10月27日 記)


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