いや~それにしても暑いですねえ。
暑中お見舞い申し上げます。
今週は夏休み・・・積読(つんどく)本のクリアランス週間です(笑)。
まずは1冊目。
政界版 悪魔の辞典
池上彰著 角川新書 820円+税
「悪魔の辞典」は、米国のジャーナリストのビアスが有名です。
今回の一冊は、テレビ東京の選挙特番をきっかけに池上彰が書き起こした日本の政治を風刺した新書です。
「ジバン・カンバン・カバン(地盤・看板・鞄)」が選挙勝利に必要不可欠と言われる泥臭く生々しいニッポンの政治。
池上さんの切り込みはなかなか鋭く面白いです。
上品な辛口コメント・・・さすがです。
解散・・・衆議院議員を一瞬で無職にする総理の伝家の宝刀。乱用に注意。
開票速報・・・翌日になればわかることに必死になること。
オフレコ・・・「ここだけの話」と言いながら、意外に広がるのが早い情報。
首脳会談・・・自分が偉大であることを後で宣伝するための会合。
世襲・・・政治家という仕事が「家業」に。
総選挙・・・衆議院選挙のことだが、最近はAKB48のセンター選びのこと。
チルドレン・・・名前の通り子どもみたいな議員のこと。
統計・・・自分にとって都合のいい説明ができるようにする魔法の数字。
北方領土・・・歴史に名を残したい政治家の最後に残った「功績」。
面従腹背・・・政治家から言われて「はい」と言うが、一向に動かない官僚の様子。
改竄・・・これがばれると「書き換え」だったと言い換える。
なかなか手厳しい池上「砲」です(笑)。
日本政治の勉強にもなります。
エアコンを入れて、ペラペラほくそ笑みながら読む・・・夏休みを楽しくする一冊です。