日経ビジネス誌2022.8.1号の記事「THE NEXT X 変革の未来」にグーグル・クラウドジャパンの平手代表と入山早大ビジネススクール教授の対談が掲載されていました。
「失敗の共有がイノベーションを生む」「データ経営が成功を導く企業文化とは」
なかなか楽しく読むことが出来ました。
イノベーションを生むためには、「心理的安全性」「知の探索」「小さくスタートして賢く失敗せよ」「失敗から学ぶ」といったキーワードが取り上げられていました。
イノベーションの9つの原則
1 イノベーションは一人の天才ではなくチームから生まれる
2 データにもとづき意思決定せよ
3 はじめからオープンであれ
4 ユーザーにフォーカスせよ
5 出荷し改善を繰り返せ
6 小さくスタートし賢く失敗せよ
7 10%ではなく10xthinking
8 社員には20%の自由時間を与えよ
9 重要なミッションを持て
・・・実にGoogleらしい原則です。
イノベーションは、シュンペーター博士が定義した「新結合」が土台になっていますが、その後、ドラッカー博士やクリステンセン教授により、様々な研究が行われてきました。
イノベーションの個人的な定義は、「人のライフスタイルを変える発見、発信」。
iPhoneやコンピニエンスストアは、確実に人々の生活様式を変えました。
なぜ、日本にイノベーションが起きなくなったのか?
これは、教育につきると思います。
画一的な制服を着て、整然と並んだ机が並ぶ教室に入り、同質性を指導される・・・。
「早くしなさい」「ちゃんとしなさい」「いい子でいなさい」・・・。
これじゃ、異質は排除されます。
富国強兵実現のために言うことをよく聞く強い兵隊、指示を受けしっかり働くサラリーマン育成にはぴったりでしょう。
時代が変わっても、教育や働き方を変えなかった日本の国際競争力が落ちるのは必然です。
イノベーションを起こすのは、「わかもの」「よそもの」「ばかもの」と言われています。
GAFAMの創業者も、みんな変な人です(失礼!)。
この国の若い人、変な人に期待するばかりです。
Googleだって、いつか落日の日がくるでしょう。
この四半期、GAFAの株価も低迷・・・クライアントの広告ばなれが進んでいます。
歴史の必然・・・。
Japan as No.1・・・過去の栄光は、もう来ないかもしれません。
でも、一発逆転のイノベーションを信じたい今日この頃です。