能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

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自動車産業2040・・・日本の基幹産業550万人が働く自動車業界はEV、CASEの中でで生き残れるのでしょうか?

2022年05月27日 | 社会・経済

6月は愛車の車検。

長年乗っているので新車を買おうかなあとも考えています。

しかしながら、半導体不足でクルマの生産も滞っており、納車まで長い時間がかかるようです。

また、そもそも乗りたいと思うような魅力的なクルマがないということもあります。

さらには、少し先を考えるとEVという選択もあるし、かといって電気ステーションはないし・・・迷います。

今週号の日経ビジネスの広告「自動車産業2040」。

約20年後の自動車業界を予測するリサーチペーパーの広告が挟み込まれていました。

この日経BP社の調査資料、なんと77万円。

法人のマーケティング部門や調査部門、経営戦略部門向けの資料です。

一度、目を通してみたいものです。

 

この広告に11の「変化」が掲載されていましたので、紹介させていただきます。

 

変化1 世界生産 自動車産業の「台数成長」は終わる 世界的に販売台数はマイナストレンド(9550万台)

 

変化2 EV(電気自動車) 2040年に新車の半分はEVに

 

変化3 自動運転 2040年には無人タクシーが当たり前に

 

変化4 ライドシェアサービス 無人タクシーの市場は100兆円規模に

 

変化5 エンジン エンジンが最後まで残るのは大型トラック

 

変化6 ビジネスモデル CASEはこれまでの自動車の価値の全否定

「つながっていないという価値」から「つながる価値」

「運転する楽しさ」から「自動運転」へ

「所有することの喜び」から「シェアサービス」へ

 

変化7 マス・カスタマイゼーション クルマは大量生産から多品種少量生産へ・・・高価なプレミアムブランドとファストファッションに二極化

 

変化8 電子アークテクチャ 世界の大手メーカーは統合ECU(一つのソフトウェアを並行して動作させる)に向かう

 

変化9 開発・製造 完成車メーカーと部品メーカーの垣根がなくなる

 

変化10 クルマの価値 ソフトウェアサービスで稼ぐ時代に

 

変化11 販売 販売はディーラーからオンラインへ

いずれにせよ、今から自動車業界が激変することは必須です。

生産、部品、販売、整備、レンタカーなどで550万人の雇用がある日本の自動車業界。

これに保険、損保、金融、リースなどで働く人たちを合わせるとすごい労働者を抱えています。

自動運転になり事故が減少すると巨大な資産を持つ保険会社も大変です。

まさに、この国に残された基幹産業です。

調査によると、実際に走っている自動車は、全体の5%。

あとの95%は駐車場や車庫に停まっています。

ということは、自動運転、ライドシェアなどで最適化されると必要な自動車は20分の1になります。

生産台数が20分の1になると自動車業界は崩壊です。

さらには、テスラやフォルクスワーゲンなどの黒船も脅威です。

白物家電、半導体、パソコンなどで国際競争に負け続けたニッポン。

もしクルマで負けると、国力、国際競争力が低下し続ける中、最後のダメ押しになります。

この国の自動車業界・・・最後のギャンブルに勝ってほしいものです。

がんばれ!ニッポン


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