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終焉GAFAの時代 企業と国家の未来 日経ビジネス誌2020年1月6日号 国家が市場や技術に凌駕される時代

2020年01月04日 | 本と雑誌
日経ビジネス誌の2020年の一発目、1月6日号の特集は「終焉GAFAの時代 企業と国家の未来」。
なかなかショッキングなタイトルです。


GAFA(ガーファ)・・・グーグル(アルファベット)、アップル、フェイスブック、アマゾン・・・最近では息を吹き返したマイクロソフトを加えて、GAFAMと言われるプラットフォーマー。
これらの企業の企業価値の合計は、日本のGDPに匹敵するとも言われています。
そのGAFAが終焉する・・・。

世界的には、ポピュリズムや自国第一主義、ナショナリズムなどの大衆民衆の動き、企業経営レベルではSDGsやESG、CSVを追求していかなければならない時代に突入しています。
グローバル化、デジタル化で覇権をつかんだGAFAも、世界史の中で覇権が動いたように、やがて浮沈に直面する2020年代に入ったように思います。


PART1 覇権の終わりの始まり 帝国になったGAFA 世界で民衆蜂起
PART2 GAFAの天敵が語った新年「責任を果たせ」始まった国の反撃
PART3 プラットフォーマーの未来形 国家の隙間を埋める「地球インフラ」に
PART4 国家と企業、溶ける境界線 テックが決めるGAFA後の覇者

同特集によると、欧州委員会日本国内でも、「ウーバーは安全を軽視するな」、「アマゾンは菩提寺と檀家のつながりを壊すな」「エアビーは市民の生活空間を侵食するな」という反対運動を起きているとのこと。
EU欧州委員会のベステアー委員も、GAFAの独占による横暴を追求、GAFAが一番恐れている人物だと言われています。
米国の大統領選でもGAFAの解体論争が起こっています。

そして、現在起こっているのが、カナダやデンマーク、中国などの「テック型」国家の出現。
技術革新をこれから誰がどうリードするのか?という同特集の問いです。
企業なのか、国家なのか?
FBのデジタル通貨リブラや中国のデジタル人民元・・・。

この特集の中でSBの孫正義会長が指摘しています。
「パソコンの時代にトップを走っていた企業が、ネットの時代にトップであり続けたわけではない。同じように、ネットで活躍した会社がAI時代に活躍できるかは分からない。」

国家が、市場や技術に凌駕される時代・・・いったい誰が主体となるのか?
新たな課題が人類につき付けられています。

日経ビジネス誌2020年1月6日号は、マイケル・ポーター博士のインタビューや山折哲雄さんの有訓無訓もあり読みどころ満載、ビジネスパースン必読の一冊です。

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