広島県呉市。
明治時代、帝国海軍の海軍鎮守府が置かれたネイビーの街。
戦艦大和が造られた海軍工廠もあり、戦前は人口40万人、全国で10番目に大きな街でした。
戦艦大和が造られた海軍工廠もあり、戦前は人口40万人、全国で10番目に大きな街でした。
未だにロードショーが続いているアニメ映画「この世界の片隅に」。
その舞台になった海軍の下士官集会所(旧青山クラブ)が残されています。
一時期、取り壊しの話も出てきたこの歴史的建造物。
市民の力で「この世界の片隅に(コノセカ)」をテーマに保存されています。



戦争と平和の時代を駆け抜けてきたこの建造物。
第二次世界大戦中は、帝国海軍の短剣を吊るした海軍下士官が艦隊勤務、遠洋航海の疲れをここで癒していたんでしょうね。
食事をしたり、お酒を飲んだり、家族と語らったり・・・。
日本帝国海軍は、7つの海を制覇した英国海軍をお手本にしたため、スマートを基調としていたそうです。
そのため、呉の町には、今でもオーダーメイドの紳士服店、帽子屋さんがあったり、洒落たバーや飲食店が営業していたりします。

戦後は進駐軍の施設として利用されました。
呉市に来た進駐軍はオーストラリアとイギリス。
明るくフレンドリーな兵隊が多かったとのことです。

そして、戦後は「青山クラブ」として、海上自衛隊の福利厚生施設として活用されていました。
青山クラブ・・・青山町にあるのでこのネーミング・・・なかなか洒落た名前です。


窓の部分には、コノセカのキャラクター。
メインキャラクターのすずさん。



原作者こうの史代さんの自筆のコメント、サインもありました。


コノセカで町おこし・・・。
コノセカのロケ地、聖地を巡るオタクさんもおられるようです(笑)。



いつまでも残したい潮の香りのする海軍下士官集会所(旧青山クラブ)です。
広くクラウドファンディングなども活用して後世に残していきたい歴史的建造物です。
