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EV覇権 欧州の野望 VW、テスラ、トヨタの頂上決戦・・・日経ビジネス誌の特集 EV、環境・・・JAPANスタンダードなるか?

2021年08月01日 | 本と雑誌

CASE、EV、PHV・・・自動車業界が大きく変わろうとしています。

米国テスラ、中国企業が先制リードしていると思っていましたが、日経ビジネス誌の最新刊2021.8.2号によると、欧州勢が官民一体となってEVシフトしているとの記事を読み、ちょっとビックリしました。

脱炭素、ノンカーボン、温暖化防止といった文脈の中から巻き起こったEVシフト。

欧州では、2035年にはガソリン自動車の販売が禁止され、EV、PHVしか販売できなくなる・・・。

たいへんです。

日本には、クルマ関連産業に550万人の人たちが働いていると言われていますが、世界的なEVの流れに乗り遅れると、日本経済は壊滅的な打撃を受けることになります。

 

コンテンツ

part1 コロナで市場一変 EV傾斜の現在地

part2 打倒テスラへ再出発 フォルクスワーゲン背水のディース改革

part3 先手必勝という賭け EVを社会インフラに

part4 トヨタは戦えるか 官民一体の錬金術「面敗服従」が道を開く

 

でも、本当に世界的なEV普及は起こるんでしょうか?

この特集のpart3の「先手必勝という賭け EVを社会インフラに」の解説が興味深い解説をしています。

EVシフトの壁1 充電インフラは足りるのか?

EVシフトの壁2 コスト増を吸収できるか?

EVシフトの壁3 CO2は本当に減るのか?

EVシフトの壁4 雇用減に耐えられるか?

 

充電インフラについては、日本は世界最低レベル。

欧州では、すでに30万基の公共充電設備があるそうです。

さらに街灯に充電設備を設置しようという計画もあるようで、日本は既に周回遅れになっています。

 

ボルボ、ポルシェ、ルノー、BMWのCEOやCTOのインタビューもあり、したたかな戦略や戦術を打ち出しています。

ゲームのルールがチェンジされれば、日本も大東亜戦争、バブル崩壊、失われた30年、ネット敗戦に次ぐ、第5の敗戦という危機に直面することになります。

アップルCARが、トヨタを超える日が来るかもしれません。

 

同特集では次のように締めくくっています。

トヨタを含め、日本の産業界は堂々と主張すべきことはしながらも、ルール作りの潮流をにらみ、海外で新しいビジネスモデルの構築に挑んではどうだろうか。

欧州が官民を急速なEVシフトを進め、世界で覇権を握る野望をたぎらせる今、したたかな戦略と大胆な実行力が求められている。

 

「したたかな戦略」と「大胆な実行力」・・・日本の一番の弱点。

F1などのモータースポーツ、柔道などのスポーツ・・・日本が勝ち始めるとルールを変えるアングロサクソンという民族・・・。

ここで、テクノロジーJAPANの実力を見せつけなければ、亡国への道を進むことになります。

EV、環境・・・JAPANスタンダードをグローバルスタンダードにしなければなりません。


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