広島市の本通りにあるアンデルセン本店では、恒例の「デンマーク・フェア」が開催されています。
コンセプトは、ヒュッゲ(hygge)。
ヒュッゲ(hygge)とは、デンマーク語で、居心地の良い空間に満足感を感じることや、小さなことに幸せを感じることなど、デンマーク人の心の持ち方を指す言葉だそうです。
いち早くこのコンセプト取り入れた創業者のアイデアには脱帽です。
半世紀前に、創業者が欧州を視察・・・その中でデンマークのパンやデンマークの文化、ライフスタイルに惹きつけられたとのことです。
アンデルセンは、1948年に高木俊介さんが広島市南区で創業。
1967年にはデンマーク・コンセプトのパン屋さんとレストランを融合させた店舗アンデルセンを開業しました。
日本で初めてパンのセルフサービス販売を開始。
1970年には東京・青山に店舗進出。
1972年には冷凍パン生地製法の特許を無料開放し、これが日本におけるパンの普及拡大に大きく貢献しました。
さらには、リトルマーメイド、タカキベーカリーなどの業態に進出して多角化していきます。
この建物は、旧三井銀行、旧帝国銀行が使用していたルネサンス様式の建物。
1945年、米軍により投下された1発の原子爆弾で壊滅・・・被爆建物です。
1967年にアンデルセンがこの建物を買い取り改修しました。
現在は、パンが大きなブームになっています。
パンを文化として世の中に広めたアンデルセン。
広島発の文化企業として、これからも情報発信を続けていただきたいものです。
がんばれ!アンデルセン