業績不振だったSONYが、2021年3月期の純利益が1兆円を超えたとのこと。
名門復活です。
日経ビジネス誌2021/6/28号の特集に、SONYが取り上げられました。
SONYは、今やエレクトロニクスの会社というよりは、エンターテイメントの会社。
人々を喜ばすという点では、オーディオやパソコンやスマホではなく、映画や動画、音楽、ゲームに舵を切ったということだと思います。
ゲーム、音楽、映画の売上高(9兆円)にしめる割合は、なんと47%。
エレクトロニクス、半導体、金融を大きく引き離しています。
さらに、スポーツ分野(大谷選手の打球速度測定)、ロボット分野(工場作業もテレワーク)、タクシー分野(車窓を広告ディスプレイに)、釣り分野(IoTルアー)へと新規事業を拡大しているとのこと。
これからのSONYのイノベーション・・・期待が持てそうです。
プロローグ ドローンは復活の証し 10年超しの改革実る
PART1 自前主義にこだわらない 大リーグ全球場で追跡 新規事業の見る変化
PART2 「鬼滅の刃」だけじゃない ゲームが今の大黒柱 高収益のからくり
PART3 野心に欠ける戦略 飛躍に足りないピース
さらに、「顧客10億人」という目標。
ゲーム、アニメなどで繋がっている現在の顧客1.6億人を10億人にしようという動きです。
川上と川下が儲かるというスマイルカープ・・・。
上流は中国、台湾、韓国が、そして下流はGAFAMやBATHに握られ、苦戦する日本勢・・・。
その中で、SONYの見せた復活劇は、日の丸企業の逆襲のヒントが詰まっています。
1977年 創業者・井深大さんの社員へのメッセージ
「もしも、われわれの考えがハード一辺倒なら、明るい将来は望めないであろう。ソフトを出来るだけ深く開拓することにより、世界中に入り込むことが出来る。」
今から、44年前のコメント・・・すごい先見力です。
がんばれ!SONY