このまま行くと、日本の小売りは、セブンイレブンとアマゾンしか残らないのではと思わせるほどのインパクトを、amazonを持っています。
米国でも、アマゾンエフェクトという言葉が頻出しているようで、「アマゾン恐怖銘柄指数」が設定されているそうです。その銘柄は、ウォルマートやウォルグリーン、メーシーズ、ベストバイ等の60社。
amazon一社のために、名門企業がビクビクしています。
2018年、米国では1万2000社の店舗が閉鎖されたとのこと。
そういえば、今年3月にはトイザラスは、米国内の735店を閉鎖すると発表して驚かせました。
米国では、アマゾンが買収したホールフーズ・マーケットで、予約すると最低30分で商品をドライブスルーで受け取れるサービスを開始。
そういう事だったんだ・・・。
ホールフーズは全米で400店舗・・・急速な店舗展開で、他店が排斥されていることになるでしょう。
また、コンビニエンスストア「アマゾン・ゴー」は、レジなしコンビニ。
昔むかし、「クリック&ブリック」「クリック&モルタル」といった言葉がありましたが、今ではネットとリアルの垣根が取り去られたように思います。
東京、横浜でもアマゾンのプライムサービスを開始・・・。
黒船の進攻を止めることは出来ないように思います。
そんな中、日経ビジネス誌の最新号は、アマゾン対策特集。
面白く読ませていただきました。
アマゾンは怖くない「選ばれる小売り」
日経ビジネス誌2018.9.3号
同誌では、生き残りの3つの突破口を提言しています。
突破口1 アマゾンが売らないものを自分で作る
・異業種と提携し、生産技術を向上
・顧客と接する社員の声を活用
・SPA体制に転換する
突破口2 モノを売るより、体験を売る
・売るのはライフスタイル
・イベントを毎日のように開催
・食をエンターテイメントに
突破口3 人間ならではの接客を極める
・長期雇用で専門性を高める
・顧客との長電話もウエルカム
・「店と人」より「人と人」の関係を
う~ん、ちょっと小手先のような感じがします(失礼!)。
年間2兆円以上の研究開発費を投入して、最新テクノロジーでビジネス武装するアマゾン。
チェーンストアオペレーション理論が懐かしく思えるアマゾンの最新テクノロジー。
天国におられる渥美俊一は、どんなコメントをされるんでしょうか?
天国におられる渥美俊一は、どんなコメントをされるんでしょうか?
それでも、時代の進化は、そのアマゾンでさえ抜き去る新興勢力が出現することは、確実です。
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響あり。 娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす…
そういえば、3年前に出たアマゾン対策本があります。
竹内謙礼さんが書かれた「Amazonに勝てる絶対ルール」。
当時としては、先見性がありました。
竹内謙礼さんが書かれた「Amazonに勝てる絶対ルール」。
当時としては、先見性がありました。
Amazonに勝てる絶対ルール
竹内謙礼著 商業界刊 1400円+税
著者は、経営コンサルタントの竹内謙礼さん。
販促戦略やマーケティングの専門家です。
同書のキャッチコピーは、「正攻法で挑んじゃダメ!ずれて戦うお店のつくり方」。
正面突破では、資本力も人的資源も乏しい中小企業では戦えない。
アマゾンのできないこと、進出しない分野で戦うしかないという、当然と言えば当然の主張です。
◆目次
第1章 アマゾンの基礎知識と取り巻く環境
第2章 アマゾンに負けない4つの絶対ルール
第3章 アマゾンに負けないビジネスの構築
第4章 タイプ別 アマゾン徹底攻略法
第5章 アマゾンに負けない顧客づくりの絶対ルール
同書では、アマゾンの強みとして次の4点をあげています。
・いつでもどこでも買える「ネットショップ」
・果てしない数を持つ「無尽蔵な商品点数」
・どこのネットショップにも負けない「安さ」
・注文してから最速で届ける「配送スピード」
こうなると、どう対応策を立てても勝てそうにもありません。
日本最大手の楽天も、ポイントやSEOの強さ、客質の良さ、メルマガで対抗していますが、
竹内謙礼著 商業界刊 1400円+税
著者は、経営コンサルタントの竹内謙礼さん。
販促戦略やマーケティングの専門家です。
同書のキャッチコピーは、「正攻法で挑んじゃダメ!ずれて戦うお店のつくり方」。
正面突破では、資本力も人的資源も乏しい中小企業では戦えない。
アマゾンのできないこと、進出しない分野で戦うしかないという、当然と言えば当然の主張です。
◆目次
第1章 アマゾンの基礎知識と取り巻く環境
第2章 アマゾンに負けない4つの絶対ルール
第3章 アマゾンに負けないビジネスの構築
第4章 タイプ別 アマゾン徹底攻略法
第5章 アマゾンに負けない顧客づくりの絶対ルール
同書では、アマゾンの強みとして次の4点をあげています。
・いつでもどこでも買える「ネットショップ」
・果てしない数を持つ「無尽蔵な商品点数」
・どこのネットショップにも負けない「安さ」
・注文してから最速で届ける「配送スピード」
こうなると、どう対応策を立てても勝てそうにもありません。
日本最大手の楽天も、ポイントやSEOの強さ、客質の良さ、メルマガで対抗していますが、
アマゾンの圧倒的な物量と比較すると厳しい状況と言わざるをえません。
まるで、第二次世界大戦で米軍と戦った日本軍のようです。
著者は、アマゾンに負けない絶対ルールとして、4つの戦略をあげています。
まるで、第二次世界大戦で米軍と戦った日本軍のようです。
著者は、アマゾンに負けない絶対ルールとして、4つの戦略をあげています。
その1 アマゾンと共に生きる
その2 お客さんを囲い込む
その3 アマゾンにできないことをやる
その4 製造販売一括のメーカーになる
ちょうど大型ショッピングセンター、モールの進出に対抗する地元商店、商店街の対抗策の策定と似ているような気がします。
地域密着、差異化戦略、エリアマーケティングといったところがキーワードになるのでしょうか?
同書では、実際の中小企業、零細企業の事例、ケースを取り上げるとともに、業種業態別のアマゾン対抗策を解説しています。
食品、産直品、スイーツ、レトルト、家電、スマホ、アパレル、ペット、インテリアなどなど・・・一読の価値ありです。
さらに最終章「アマゾンに負けない顧客づくりの絶対ルール」では、著者の知見とノウハウが満載されています。
アマゾンに負けないネットショップの絶対ルール
同書では、実際の中小企業、零細企業の事例、ケースを取り上げるとともに、業種業態別のアマゾン対抗策を解説しています。
食品、産直品、スイーツ、レトルト、家電、スマホ、アパレル、ペット、インテリアなどなど・・・一読の価値ありです。
さらに最終章「アマゾンに負けない顧客づくりの絶対ルール」では、著者の知見とノウハウが満載されています。
アマゾンに負けないネットショップの絶対ルール
1.アフターサービスの強化
2.電話による注文や問い合わせを強化する
3.商品以外のコンテンツを充実させる
4.商品名以外のSEOで上位表示を狙う
さらに、チラシ、DMについての具体策についても解説しています。
竹槍で戦うような感じですが、巨人アマゾンに対抗するためには、ゲリラ戦しかありません。
小資本でも、首から上と手足を使って、日々試しながら、修正しながら、やり続ける地道な努力・・・これしか手はありません。
アマゾンに負けないチラシづくりの絶対ルール
1.人を集める販促チラシをつくる
2.お得な情報を載せる
3.分かりやすいチラシを作る
4.継続して情報発信をする
アマゾンに負けないダイレクトメールづくりの絶対ルール
1.売り手側の個性を全面的に打ち出す
2.楽しいDMをつくる
3.DMを出し続けるための仕組みをつくる
アマゾンに負けない企画づくりの絶対ルール
1.とにかく数を開催すること
2.季節イベントとセールイベントを交互に
3.半年前から動き出さなくてはいけない
「アマゾンに負けない絶対ルール」
大上段に構えた著者の切り口と書籍化に、拍手です!
小売、ネットにかかわっている方に、ぜひ読んでいただきたい一冊です。