アンデルセン、リトルマーメイドと言えば、青山通りのショップを連想します。
実は、このパン屋さん・・・広島に本社があります。
広島市の中心市街地・本通りのちょうど中央部に建つ、ルネサンス調の建物です。

焼き立てパンの製造、販売、デンマークに関係するグッズの販売・・・。

コペンハーゲンの路地に迷うこんだような錯覚を覚えます。

その中央部には、フラワーショップ。
パン屋さんの中に、花屋さんがあるのは、珍しいと思います。
パンのある文化的な生活シーンを提供したい・・・という同社の想いが伝わってきます。
クロスマーチャンダイジングとか、モノからコトへ・・・という理屈からは発想できないリアルに、ちょっと嬉しくなります。
パンを買った後、花を少し買って、帰路につく・・・グラマラス・ライフです。

実は、この広島アンデルセン・・・被ばく建物。
帝国銀行だったそうです。
重厚な造り。

1945年8月6日に投下された原子爆弾で全焼しましたが、建物の骨格だけは残され、
それをリフォームして素敵な空間を生み出しました。

被ばく建物が減少していく中、ここには、広島のスピリットが残されています。
創業者の高木さん・・・壊滅的な打撃を受けた広島を再生させるために、自ら食べて感動したデンマークのパンに着目。
食べ物としてのパンではなく、文化としてのパンで広島市民に夢と希望を与えようとしたのだと思います。
自ら苦労して研究開発した冷凍パンの特許を無償開放・・・これがなければ日本のパン食の習慣は10年遅れただろうと言われています。
また、アンデルセン、タカキベーカリーは、メセナやフィランソロピーにも熱心に取り組んでいます。
そして、早い時期に東京・青山通りに進出。
これが、同社のブランディングに大きく貢献しました。
アンデルセン東京青山店
http://blog.goo.ne.jp/tomitomi111/e/a9d3e062e8b711f6c0a76fbcfde1a294
いつまでも、美味しいパンを作っていただきたいものです。
