能率技師のメモ帳 中小企業診断士&社会保険労務士のワクワク広島ライフ

マネジメント理論を世のため人のために役立てるために・・・経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

誰でもできる 新ビジネス発見法 「シンプル イズ ベスト」・・・経営に難しい言葉は不要ですよね

2015年01月17日 | 本と雑誌

「スモールビジネスを始めるすべての方へ 誰でもできる 新ビジネス発見法」

飯田順著 税務経理協会刊 1600円+税

 

著者の飯田さんは中小企業診断士。

131ページのコンパクトな一冊ですが、一般の人たち目線のとっつきやすい書籍です。

サラリーマンを定年して起業しようとする町のおじさん、子育てをしながら実は自己実現のために事業を起こしたいお母さん、会社を辞めて再就職も厳しいので会社を設立し生活を立て直したいと思っている若者・・・そんな人が公的な支援施設の相談コーナーにやってきた・・・。そんな人たちにゼロベースでビジネス、起業を助言していく・・・そんなスタンスの身近な一冊です。


著者も中小企業診断士として独立した際に、かなりのご苦労をされたとの記述があり、とても興味深く読みました。

わたしの友人の診断士も「この資格は、足の裏の米粒・・・取っても食えない」というツマラナイ冗談を言っています。

経営コンサルタントの国家資格の所有者が、自分が食えない・・・ではシャレになりません(笑)。

でも、食える人、食えてる人は本当に何をやっても食っています。

喫茶店やホームページ作成屋、日本酒販売店やビジネスホテル・・・本当にたくましいと思います。


同書は、経営学の怪しい横文字やアルファベット3文字などは使わず、平易な言葉で書かれています。

これは、著者が経営相談の現場で感じた経営コンサルティングのコツのようなものに起因しているようです。

また、図解や絵を豊富に使っていることも、読みやすく理解しやすい工夫です。


目次

第1章 誰でもできる思考法

第2章 自分の立ち位置を見直す!

第3章 関係者の声をいかす!

第4章 スモールビジネスの特性をいかす!

第5章 ビジネスをイメージする!

 

同書のコアとなるのが、第4章「スモールビジネスの特性をいかす!」。

現実的なアプローチが紹介されています。


1.  常識から少しズレる

2.  ニッチを攻める

3.  スピード、小回りをいかす

4.  顧客の心に訴える

5.  中小企業支援策を活用する

6.  フレームワークを活用する


また、ドメインを「誰に・何を・どのように」と解説。

そのシンプルさが、とても分かりやすいです。


難解な・・・自分でもよく理解できていない経営用語、専門用語、横文字、アルファベット3文字を駆使して経営やマネジメントを語ろうとする人たちに、ぜひとも目を通していただきたい一冊です。


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