能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

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私立大学の6割が定員割れ・・・地方の私立大学、規模の小さな私立大学が試練を迎えています 広島の私立大学もピンチ!?

2024年09月19日 | 受験・学校

新聞報道によると全国の私立大学の約6割が定員割れしているとのこと。

少子高齢化、人口減少の波が、18歳人口の激減に繋がっています。

特に、地方の私立大学、規模の小さな私立大学が試練を迎えています。

広島市でも数校の大学が廃校になってます。

私学助成を行う文部科学省も政策を打ち出しているようですが、全国770校あまりの大学を救うことは難しいと思います。

合併や統合、廃校というオプションしかないと思います。

以前、経営コンサルタントの冨山和彦さんが、G型大学、L型大学論を提唱して物議を醸しだしました。

G型大学は、グローバルに通用する研究開発型大学、L型大学とはローカル、地域密着で、いわば職業訓練校のような大学。

L型大学では、教養ではなく簿記を、歴史や地理ではなく地域観光を学ぶ学校にすべきであるという提唱でした。

まさにそのとおりだと思います。

若者流出ワースト1位の広島県。

広島の若者たちは、大学進学や就職で東京や大阪を目指しています。

箱が少ないためコンサートやライブの「広島飛ばし」も目立ってきています。

以前は、国際平和都市ヒロシマでコンサートするミュージシャンやアーティストも多かったのですが・・・。

県知事や地元財界のトップも若者流出を防ごうと対策を打ち出しているのですが、なかなか成果には結び付きそうにありません。

広島にある大学も、そのほとんどがL型大学になるしか生き残りの方法はないと思います。

簿記会計の習得、地域の観光や地理歴史の習得、資格の取得などで学生の付加価値をつけていくという、いわば実務型、職業型の卒業生を輩出していかなければなりません。

経営努力をしない私立大学は、廃校の道しか残されていません。


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