in the heart side・・ヒトツバタコ

いつもその時の出会いを大切に・・

春爛漫

2016-02-26 08:28:19 | パーキンソン病
>今年も爺さんたちの恨み節が聞こえてきそうだけど・・やっぱり全員集合は堪忍してもらうことにした。

お雛様・・やっぱりいいもんだな。春爛漫って言葉がぴったりだ。

お雛様の穏やかな顔を見ながら母のことを思った。
私は5人兄弟の末っ子。いつまでも母には”まつころ”だ。
そして”まつころ”のそばにはいつもいつも母がいた。
それがどんなに幸せなことかということが、還暦間近になって実感している。

先日私たち夫婦、長男夫婦と孫、次男夫婦、娘の8人で日帰り温泉ツアーに出かけた。タコで有名な日間賀島だ。
その席で長男のお嫁ちゃんが”実は・・”と切り出した。聞くところによるとちょっとした手術をした。で、その間、一週間程孫ちゃんは保育園に預けたとのこと。我が家とは車で小一時間の距離・・戦力にはならない私のことを気遣ってくれたのだと思う。まだ1歳半の子供を抱えどうしようかと思い悩んだ姿を思うと、胸がキュンとする。

私は長男がおなかにいたとき卵管摘出している。その時も母はすっとんできてくれた。長男が難産で保育器にいたこともあり産前産後合わせて実家には4か月か5か月世話になった。長男が9か月のころ川崎病で入院した時も次男の出産のときも長女を授かったときも勿論、出産のときも家を建てた時もいつもいつも母がそばにいてくれた。夫は正直なところどう思っていたのか分からないけれど、私には何があっても母がいてくれるのが普通の風景だった。当たり前のことだった。

私が結婚するとき嫁入り道具にとあれやこれやと家具を見に行くときも母は”娘をもっていちばん幸せな時間だ”と言っていた。私は母たちの出費のことなど考えてもいなかったと思う。お雛様もそうだ。七段飾りが欲しくて欲しくて仕方なかった私は母たちの懐具合など思いもせずに気に入ったものを買ってもらった。

当たり前のことなんてなんにもないってことがよぉ~くわかったよ。

優しいお雛様の顔を見ながら”母さん、ありがとう”って口に出た。

母は今年で91歳になる。
その母が”毎夜毎夜、お前の家の方角を向いて元気になるようにお祈りしているよ”という。

いつまでも母の愛に包まれてぬくぬくしている私・・

私は母から受け取ったものを息子や娘に上手に譲り渡すことができているだろうか・・
コメント (3)
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タンポポさんの十か条

2016-02-03 13:03:12 | パーキンソン病
ホントにいつからだろう・・?なんか体に一本線がとおらない。

こんなこと言うと”当たり前だろ!!そういう病気なんだぞ!!何年この病気と付き合ってるんだ!!”とどこからともなく声が聞こえてくるようだが、どうしても未だに諦めきれずにいる私がいる。

いつまでも同じところをグルグル回ってる私に時折、たんぽぽさんが電話をくれ、先日も友の会の全国誌に寄稿したという原稿を送ってくれた。

さすがだと思った。30年以上この病と生きてきた人の賢さを思い、紹介させてもらうことに承諾してもらった。

同じ病の人は勿論のこと、そうでない人にもきっと役にたつものと思う。

題して”難あることを生きる力に変えるための十か条”タンポポさん著

1条・・・   薬のこだわり「主治医と仲良くし、薬は自分の身体とも相談しよう。」

    器の小さい医者は処方箋通りにと言い、器が大きくなれば患者の自主性を求める。医者にとってもパーキンの薬は厄介だろうな。・・中略・・ 薬を飲むのはお医者さんではない。薬をどう意識するかは患者。患者は薬をもっと知ったほうがいい。

2条・・・  今日一日を大事に生きよう!明日は明日の風が吹く。

    なぜか今日のことより将来のことばかり心配する人が多い。私もその中の一人だった。でも30年以上この病気と暮らしてしまった。そして今日 一日を大事に暮らすことを知った。一日を一生とし、生きることに意味がある。明日のことは誰にも分らないのだから明日のことは明日かんがえたらいい。

3条・・・  治らない病気であっても個々の症状をよくすることを考える。

    病気そのものを治そうとすることはできないかもしれないが症状の一つ一つをよくしたいと思うことはそんなに大変でないかもしれない。

4条 ・・・ できないことを嘆くのではなく、楽しくできることを増やそう。

    不思議なことにやってみたいなと思うことは少々難しくてもできるのに、やりたくないことをやらねばと思うと相当な気力がないと簡単なことで もできない。だったら楽しくやれることをやったほうがいい。

5条 ・・・ リハビリは病院や器具を使ってやることだけではない。

    ・・略・・パーキンソン病の場合機能維持のためのリハビリを考えるべきだろう。そのことは日常生活の中でできる。手足の症状が目立つため本職のリハビリの指導も筋肉を鍛えることをメーンにすることが多い。が、経験から緊張しているところをほぐしてもらったほうが効果があるように思う。

6条・・・  死ぬまで自分のことを自分でできる身体でいたいと思うことが大事。

    思いには力がある。思いがあれば創意工夫はそう難しいことではない。社会資源などの助成などの活用で住環境を整えることも必要である。また 転倒などによる骨折には十分きをつける。

7条・・・   自分自身にも感謝のできる心境を持とう。

     ・・略・・「つらい」「しんどい」と思っていても私を生かす心臓は休むことなく動いていてくれる。

8条 ・・・ パーキンソン病以外の体調管理を忘れない。

     このことはY病院のK先生の講演で聞いた「薬をピッチャーとするとそれを受けるキャッチャーはあなた方の身体全体だ。いくらピッチャーが いい球を投げてもそれを受けるキャッチャーが下手くそだったら」いいチームと言えないように、体調を良くしないと薬は十分な働きをすることができません。」
     
9条 ・・・  家族とともに過ごす時間こそ、体調がいいように。

     ずいぶん以前に夫がわかってくれないと主治医に訴えたことがあった。意外な答えがかえってきた。「あなたが病気をどう受け止めたらいいのか分からないようにご主人もパーキンソン病になったあなたをどう受け入れたらいいのか分からないのですよ。」それから私のパーキンに夫を巻き込むことをしないでおこうと思っている。

10条 ・・・  決してあきらめない。

      ちょっとだけ頑張ってみる。

      そして決してあきらめない。

以上です。

タンポポさんは・・こんなことを自分に課して生きてきました。本当はもう疲れちゃいました。

         ちょっとだけ思い出してみようかな?

とあとがきしています。いい文章だと思った。こんな病気やってりゃ、心底疲れます。でもそんなとき思い出すと”力”が沸いてくるかも・・そう思いながら転写しました。


タンポポさん、ありがとう。これからも宜しく!

コメント (2)
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