in the heart side・・ヒトツバタコ

いつもその時の出会いを大切に・・

諸悪の根源

2015-08-20 09:22:23 | パーキンソン病
”パーキンソン病をよりよく生きるために”・・どこぞで聞いたフレーズだ。そう、まだほんの2か月ほど前に水戸で発表した私のポスターセッションの題名だ。

この病の罹患者は皆、そう思ってる。いや、まだ原因が不明、治療法が確立していない病気を抱えた人全ての切なる思いだと思う。病気を抱えての暮らしはホントにそんなに容易いものではない。

8月の1日~4日、かねてよりの夫の夢(?)だった東北方面への旅行に出かけた。兄や姉は”こんな猛暑の中、どうしても行かなきゃいかんのか?”と半ば呆れ顔。

決めたことはやる!夫の信条・・出発まであと3,4日という頃、歯が突然痛みだした。
昨年、ウン十万円も出して治療したばかりだ。

歯の大切さもブラッシングの大切さも少しばかりオツムてんてんになってきた私でもわかってる。けれど上手くケアができないときがある。

この病気のせいだ。

おまけに少しでも他の人の手助けなしに頑張ろうとするけなげ(?)さが仇となって奥歯、それも両方ともに歯を食いしばりすぎてせっかく治療した歯が欠けてしまっているとのこと。
虫歯を治療しかぶせものをし、ブリッジをかけていたのが力をかけすぎて柱になっている歯まで欠損してしまったとのこと。

”これは痛かろう”と言われた。

左右の奥歯ごっそり抜くしかないとのこと。
インプラントか入れ歯だそうだ。インプラントを4本も5本も作れるはずもなく否応なしに入れ歯への道だ。

全予約制の歯医者通いはPDにはホントに厄介だ。

旅行先でなにかあったらどうするつもりだ?と言われても、私は歯を食いしばって頑張ってきただけだ。

”諸悪の根源”は一目瞭然だ。

正直、”よりよく生きる”とか”うまく付き合っていこう”とか”素敵に生きる”なんて綺麗な言葉で修飾するが、ホントに途方にくれるときばかりだ。

睡眠障害に排便障害,体幹機能障害その上自律神経までやられ、字も書けず発音障害もでてくる。どれ一つとってもとても辛いのにありとあらゆる苦渋だ。そしてこれらの障害には先に書いたようにグリコのおまけまでついてくる。

それでも生きてかなきゃ・・・辛い人生でもどうせ生きるならやっぱり泣くばっかはやだな、と思う。

でもこの気丈さもいつまで保てるか?何だか自信なくなってきた今日この頃・・
コメント (1)
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