短歌

最近つくったもの


叢雨に打たれし花びらひらひらと我が思いのせ舞い落ちるなり

とても強くザーザー降る雨。雨に負けて花びらひらひら落ちる様は、何だか自分見てるようで物悲しくなってくる。

金色の銀杏の下でその美よりかほりの強さ話す君みる

私は、街路樹の銀杏並木が大好き・・黄金色の銀杏の下での会話。

ヴィオロンの調べに乗って音楽の世界旅する心地よきとき

久し振りのコンサートでした。葉加瀬太郎さんの奏でるバイオリンの音を聞きながら、居ながらにして海辺にも山にも行ける不思議な心地よさでした。

真青なる空に一筋の白い道我も行きたしまだ見ぬ世界

真っ青な空に一筋の飛行機雲・・その先にはユートピアがあるのだろうか・・

なかなか自分の気持ちや情景をあらわすなんてできません

窓外

昨夜、娘がチョット胸キュンの話と言って教えてくれた。どこかからのパクリなので、ホントはいけないことだけど、、、

＞ある病室に２人の末期ガンの患者が入院していた。

一人は窓側のベッド、もう一人はドア側のベッド。
２人とも寝たきりの状態だったが、窓際のベッドの男は ドア側のベッドの男に窓の外の様子を話してあげていた。

「今日は雲一つない青空だ。」

「桜の花がさいたよ。」

「ツバメが巣を作ったんだ。」

そんな会話のおかげで死を間近に控えながらも２人は穏やかに過ごしていた。

ある晩、窓際のベッドの男の様態が急変した。自分でナースコールも出来ないようだ。

ドア側の男はナースコールに手を伸ばした。が、ボタンを押す手をとめた。
「もしあいつが死んだら、自分が窓からの景色を直接見れる・・・」
どうせお互い先のない命、少しでも安らかな時をすごしたいと思ったドア側のベッドの男は、 自分は眠っていたということにして、窓側のベッドの男を見殺しにした。

窓側のベッドの男はそのまま死亡した。

晴れて窓側のベッドに移動したドア側のベッドの男が窓の外に見たのは・・・

打ちっ放しのコンクリートの壁だった。

言うは易し行うは難し

今日の独り言は、文字通りタイトルそのまま・・・

病名ついてから早１４年目・・まあ、良好な経過だったと思う。

ところが、ここにきて、体が揺れ始めたり、思わぬオフの深さに約束守れなかったり・・

声は小さくなるは、発音ははっきりしないし、歩き方はペタン、ペタンと・・


病と賢く付き合うって言ってきたけどホントにはどんなこと？

外に出かけよう！って言うけど出かけられれば誰だって行くよ。一人で不安だから家にいようと、思うわけで・・
不安どころかあるけたら行くよって話だ。

つくづく思う・・誰しも得手勝手なものである。
自分の身に降りかかってきて初めてわかることばかり・・

この病気・・最初は、ホントにたかくくっていた。

何故か・・私は、きっと悪くならずにいるだろうなんて
やはり、物事にはちゃんと道理があるもので、先人達の言うことはほぼ間違いないものと痛感です。

病気になったから私の人生台無しになったなんて思いたくないなあ。
病気になったからこそ、見える風景をみておきたいと。

だって、トイレから夫におんぶで救出されるなんて・・そんな暮らし普通じゃできないし。ってこれも少し体調回復してきたから言えるたわごとかも。

人間・・器が悪くなると中身まで悪くなるってこれも真実の声に違いないと思う。

これからは、基本的な体調管理には努力をしようと決心した。
まず、埃に埋まっていた“パーキンソン病体操”をやることにする。
恥ずかしながら初めて見たが、とてもいいと思った。
今までこういうものにも目を向けずにすんでいた幸運を思っている。

自分の体は、自分が守る・・言うは易く行うは難し

正直言って、どこまで今の自分を維持できるか（本質的なところでという意味）全く自信なくしちまった・・というのが本心。
こんな時は、バタバタせず、いいと思うことをやってみることなのかな、なんて気も・・。
一所懸命やっていれば、また目に見えぬ力が、私にふさわしい所を用意してくれるのかな。たとえそれがどんな場所であったとしても・・そんな気もするこの頃です。

松井君見ててもそう、思う。普通の人には、用意されない舞台が与えられ,選ばれしものはものの見事にちゃんと演じてみせるものなんだなあと・・口あんぐりとその凄さに見入ってしまいました。