in the heart side・・ヒトツバタコ

いつもその時の出会いを大切に・・

心に残る詩

2015-02-07 17:16:24 | パーキンソン病
久し振りに何か書こうかと思い見てみると、もう3か月も何も書いてなかったんだと驚いた。
書きかけのものがあったので、まずこれをアップしておこうっと。
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私がお世話になっているパソコンのサークルでボランティア活動してみえるK・Mさんからお借りした詩集の中にある一節。

”鳥は飛ばねばならぬ  人は生きねばならぬ”<坂村真民>

確かにそのとおりだ。

3月初旬に義父の7回忌をやった。その晩夕飯を食べながら娘が言った。

”おじいちゃんはある意味幸せだったんだよね。こうして亡くなったあとに親族が集まっても思い出話にみんなが笑えるなんて・・。
これが自死とか辛い生活してたとかだったら今日みたいに来た人も楽しい時間を持てなかっただろうね。”

さも、ありなん。

私はいつも思ってることがある。

こんな病気になっちゃったけどそれなりの人生だったな・・なんて思いながら棺桶に入れてもらえたらいいなと。

葬式のときに”よく頑張った人だった”とか”よく我慢してたよね”とかそんな言葉しかでなかったら少し嫌だ。
ま、今の私では褒めてもらいたくても褒めるところもなかろうとは思うけど・・
先日も娘が買ってきたグミのお菓子を黙って食べてボロクソに言われたばかり。
グミごときで”さもしい”とまで言われこっちもつい本気になってしまう。
夫が呆れ顔で”御年、いくつだ?”とのたまった。

仕方ない・・これが私だ。という思いと、いつまでもこんなくだらぬことで本気で娘らとケンカしていたいものだと。

あれやこれやを思うとやはり今の私・・この病ともっと上手に共存するしかなさそうだ。

最近、風邪から肺炎になってしまい、そうした病気とは無縁と思っていたからホントにびっくりした。
いとも簡単にそんなことになる身体になってしまったのかと・・

もう一度自分の身体を見直そうとやっとそんな気持ちになってきた。

つらつらと書いてはみたものの本音は、この身体にほとほと疲れもう前なんか見たくもないという思いだった。
長い長いトンネルだったけどやっとまた自分の身体と向き合おうとそんな気持ちになってきた。

”人は生きねばならぬ”

いつかこの病気を逆手にとって私が誰かのお役にちょっとでも立てたらいいな。

そんなふうに生きられたらいいな。
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人生いろいろ

2015-02-04 16:31:57 | パーキンソン病
友人を見舞った帰りの一コマ。

名駅裏の卸市場の中に古くて決して綺麗とは言えないお店がある。市場だけあってお寿司の並みがナント500円。それもとても美味しい。でも路地裏の店のこと・・いろんな人が出入りしているようだ。

若い東南アジア系の女の子がシクシク泣いている隣にガラの悪い男が座っていた。同じカウンターの並びだ。あまり見ないようにしていた。
するとその女の子が店で寿司握るじいさんに大きな声で話しかけた。

”お父さん、お父さん、、松山ってどこにある?”

すると、じいさんは”松山?四国のか?あそこは海を渡るから外国だ。遠いで、行くのに3日はかかる”と真顔で答えた。

とんでもないことを言ってる。と思った途端にその女の子が”やっぱり・・”とか何とか言いながら大泣きし始めた。
そして傍らの男がその子の頭をなぜながらなだめている。
まるでテレビのドラマのようだ。
そしてじいさんたちは、なんにもなかったかのように仕事している。

私はというと・・”どないなこと???”と思うしかない。

あとはどうなったかしらないけど・・ホントに色んな人生があるもんだなぁと思った。

オフになりませんようにと願いつつ帰宅し、思うことは”やっぱ、私は私の人生しかないもんな、、、”である。

汚い店にお昼ご飯を食べに入って”人生”について考える人間もそういないだろな、と一人苦笑だ。
コメント (10)
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