おじいちゃんが、あの世(?)というところへ逝ってしまってから早、1週間たとうとしている。ホントにあっという間の時間・・・
目が覚めると花いっぱいに囲まれたおじいちゃんが笑っていて妙な気分。5年も離れて暮らしていたから家にいるのが、かえっておかしな感じ・・
先日、長男に”おかあさん、おじいちゃんと暮らしたことでどこを思い出しても幸せだったよ”と言うと、”何いっとる!忘れてしまっただけだ。俺が浪人していたころのお母さんは、本当に大変だったよ”と答えた。
そうかもしれない・・・そういえば、ブザーをベットのわきにおいて用があるときは押すように渡していたけれど、最後のほうではその音にとてもナーバスになっていたっけ。
施設に入って間もないころ見舞って帰るたびに泣く私をどんな思いで夫は見ていただろうか?
”じいさんのことより俺のことをもっと気遣ってくれ”と夫によく言われたものだ。どうしても自分とじいさんがかぶってしまう自分がいた。
おじいちゃんのためより自分の行く末が怖くて、気にかけていたのかもしれない・・
昨日、施設から荷物をみんな引きとってきた。
通夜にも葬儀にも顔をだすことなかった施設のあり様に内心むかっ腹たっていた。
挨拶もそこそこに帰ってきたが、荷物の整理していたらとっても良い顔のおじいちゃんがいた。
こんな顔の時間もあったことが救いである。
病院でも施設でもいつも私は”娘さんですか?”と聞かれたものだった。きっと遠慮がなかったんだと思う。
一年に2,3度大声で言い争いをしていたこともあった。
実の父と同じくらいホントの父だった。
生前”人間は、死んだってどこも行きはしない。生きてる間が大事・・”と言いながら、先に亡くなった義母にと仏前にお茶絶やさず,好物を供えていた人だった。
あの世など生きてるものが作ったものだと言っていたが、おじいちゃんは、今どこにいるのだろう?