in the heart side・・ヒトツバタコ

いつもその時の出会いを大切に・・

桃の節句

2009-02-11 07:21:31 | Weblog
毎年、この時期になると胸がチクチクしてくることがある

二階の天窓に押し込められている、じい様や、若者、官女達は如何かなと・・

20年も前の話・・男の子2人年子で授かり、忙しく過ごしていたにも拘らず、私はどうしても女の子が欲しくて欲しくてたまらなかった。仕事で一緒だった先輩が、”性別の産み分け法”を名大の先生に相談して成功していたことを思い出し、レポートを送ってもらい、半年頑張り、もうこれで授からなかったら諦めようと思ったころに妊娠した。

怖くておなかにいる間は聞かないでおこうと決心していた。もう男でも女でも健康な子であれば、と。ところが9か月くらいの検診の時”あっ、間違いないよ。今度は女の子だ。”と先生が漏らしてしまった。
内心”やった~!!”と思った。不謹慎かもしれないけどホントに一人女の子が欲しかった。

すぐ母に泣きながら報告し、帰りの車の中でも運転しながらおお泣きだった。勿論うれし泣きで・・

私の家には、子供のころお雛様がなく、七段飾りの立派なお雛様が飾ってある近所の子の家で毎年桃の節句のお祝いに呼んでもらっていた。
大人になり、いつか我が子に七段飾りのお雛様でというのが夢だった。

当初私達が住んでいたのは、社宅扱いの借家・・とてもお雛様など飾れる家ではなかった。それが縁あって今の家を建てられたので余計私の邪な夢は大きく膨らんでしまったようである。

実家の父母に文字通り"七段飾りのお雛様”を買ってもらいまたまた嬉し涙にくれたものだった。

しかし、人間とはホントにいや、私だけかな・・勝手なものである。いつしかお節句の1週間前に殿様とお姫様だけが玄関に飾られたり、時には何も出さなかったりという顛末・・

毎年この時期になると、じい様達の着物はまだ大丈夫かな?と思いつつ何となく日が過ぎてしまう。

考えてみれば、私がこの病持ちかれこれ13年になる。
いろいろあった。
じい様達も暗闇の中からいろいろ眺めつつ許してくれているかもと思う。

今年はきっと出そうと思っている。
今日は夫も休日。義父のところは昨日行ったのでお休みして、段飾りの枠だけでも物置から出さねば・・

大風呂敷ひかねばナンモやれぬ私・・ここに宣言しておこうと思い書いています。

じい様達が見事、日の目がみられるようにがんばろっ

小さかった幼女も今や一人前の娘に育った。

病院に一人床に伏す義父、神戸で一人暮らしの長男、行きたくもないといいながら東京で一所懸命自分と向き合い働く次男、どうなることやらと心配していたが真面目に受験生として頑張った娘・・結果はもういいと半分思っている・・そして私達夫婦。お雛様を買ってもらった時には微塵も知らなかった病を持ち今に至っている。

本当にいろんなことがあった。
これからもまだまだいろんなことがあると思う。

とりあえず、今年こそは、みんな勢ぞろいで娘の桜満開を待とうと思う。(結果どうあれ桜満開と思っているが。)


蛇足 : 夫が私がブログ(?)を書くのにどこで覚えたのか“炎上”せぬかと心配してくれる。内心”アホかいな?”と思いつつ”心配いらないよ”と・・・・でも・・て言うっかぁやっぱり、ちょっと”アホかいな”の世界だと思う。私もいっぺん”炎上”してみてぇ~といったらド突かれるかな?
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

美しい人

2009-02-04 08:48:05 | Weblog
家のお姫様、どういうわけか一重瞼・・これが相当のコンプレックスになっているらしい。

朝は出かける1時間前から入念に二重瞼作成にはいる

彼女曰く・・”私は、キャベツ畑で拾われた子だ“という。

夫も私もくっきり二重で、長男も次男もそうだ。どうしてだろう?と私も不思議。
まぶたは二重が優勢遺伝のはずだから、きっとそのうちかわるだろうと思っていた。でもいつまでたってもくっきりの目にはならず・・

親バカのようだが、息子達は結構イケメンだし、娘も私には可愛くみえるし、ノープロブレムのはず。
だが娘は”お母さんには、私の気持ちなんて絶対わかんないよ!一重ってホントにコンプレックスなんだから“という。

言われ続け、根負けし、大学入学したらプチ整形してもよいということになっていた。
でも、私は、病気やけがなら致し方ないが美しく見せるための手術など到底容認できるものではないというのが本心。ましてや顔である・・

どうしたものかと、折にふれそんなことの無意味性を説いていたけど、聞く耳持たずで、困っていた。

私が、この病持ち、当たり前のことなどないことを少しはわかっているはずなのにと思うと少し情けない・・偽りの顔作るという自分の持ち物にメス入れても二重に固執する娘を歯がゆく思っていた。

夜など私がオフになると、手を引いてくれる子である。
あるがままの姿をあの子なりに自信持ってほしいなあと思っていた。

あまり熱く語ると余計逆効果なのでしばらくほおっておこうとそう、思い始めていたところだった。
そこに義父が入院したり、また私が手作りのお菓子など運ぶとこ見て何か思ったらしい。

”お母さん、もうちょっと考えてみる。ただ綺麗になりたいということで顔いじるなんてやっぱちょっといかんような気がしてきた・・"という。

ヤレヤレである。

私もこの年になってもまだピアスして、顔パックしてということしていて偉そうに言えないかもしれないが、やはりお手入れと作りかえるのとはわけが違うと思う。
彼女自身が納得して決めてくれたことに安堵

今時の話でこんなこと大したことでないかもしれないけれど、私にとってはとっても大きな問題だった。

でもやっぱこれって私の考えの押し付けだろうか・・まあ、いいや。兎にも角にも我が子には、自分の持ってるもので勝負する潔さを身につけてもらいたいと思うと同時にちゃんと見ている子らがいることを忘れてはいけないと思った。

こんなことも大問題にする相変わらずのバタコさんだと一人苦笑いです。
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする