かねてより一度行ってみたいと思っていた、白川郷へ行ってきた。
思いつきで決め、宿があるか心配だったけど萱ぶきの民宿に予約入れることができた。
父が入院先で酸素マスクなどをはずしてしまうので、手を縛られるなどしているというのに不謹慎かと出かけることに複雑な思いだったけど・・
好天にも恵まれ、真白な白山を背に萱ぶきの民家が立ち並ぶ景色は圧巻だった。
古い古い民家・・何だか雪深く、山深い暮らしの厳しさも思わされ”ふーっ、生きてくってやっぱシンドイな”なんてまたネガ思考になっていく私がいた。
ふすま1枚で仕切られただけで物音にも気がひけるし、テレビもラジオもなく仕方ないので早めに床についたが、寝すぎで腰が痛くなった。
翌朝早く散歩にでると、萱屋の軒下でほおかむりしたお婆さんが草を刈っていた。いいとこどりの観光客には伺い知れない暮らしがあるんだな・・と思った。黙々と一人草を刈る姿になんだか、”生きてくってこと”の意味を思った。
最近、一つ心にひっかかることがあり、チョイ嫌気になっていた。
やっぱ行ってよかったな。
”ありがとう、また頑張るよ。”・・・それしかないもんな。そう、思う。