せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

水辺の植物 ~ マコモ、アシ、ガマ

2010-10-10 | 日記
イネ科マコモ


近くの霊園外れの小川周囲の湿地帯には長くて幅の広い葉のイネ科の植物が群生していた。イネ科マコモ。雌花は花序の先端につき緑色、雄花は下部について淡い紫色を帯びる。この写真は雄花だろう。
 
日本では、弥生時代に稲作が伝来するまでその実を食料としていたらしい。


イネ科アシ(ヨシ)


ヨシ原君という同僚がいる。別にアシの原に由来するわけではないだろうが、名を聞くたびについ連想してしまう。アシの茎で作ったすだれが簀(よしず)。
 
花序は円錐状で、淡紫色を帯びた小穂を密につける。葉舌は毛状。


ガマ科ガマ


茎の先に円柱形の花穂をつけ、下部は雌花穂ですぐ上に雄花穂が接してつく。ガマの葉はマコモやアシとは異なりかなり厚みがあり柔らかでしなやかな感じ。

葉の基部はアヤメ科植物と同様に扇を広げたように横に広がっている。

ヤマウルシ

2010-10-10 | 日記
ある初老の女性から身の上話を聞いた。彼女は独身で父親の残した会社を経営していたが、昨年、母親と妹の言葉の暴力のために精神衰弱になり仕事は続けられずウツ状態で入院、仕事は引退する決意をした。ところその後、突然母親が脳梗塞で寝たきり状態となり、妹も癌が見つかり末期であることがわかった。母親と妹からの締め付けがなくなり彼女は急に自由となり再び会社に復帰した。ところが家族がもうじき亡くなり孤独になる不安で泣き出してしまった。家族というものは束縛でもあり、自己の存在の確認保障でもある。

今日は雨。明日も雨らしい。晴れた日もあれば雨もある。やっと秋が来た感じ。周りにも風邪気味の人が多くなってきている。もうそろそろインフルエンザの予防注射の時期だなあ。

 
先週末はいい天気で近くの霊園のはずれには、見上げると美しい羽状複葉が青空背景に輝いていた。ウルシ科ヤマウルシ。樹液を触るとかぶれるから嫌われるけど、樹形の美しさは格別。

 
雌雄異株でこの木は果実があるので雌株ということになる。果実には荒い毛が密生。淡褐色に熟し果被が割れて見える中の種子は白色で黒い縦じまがある。冬芽は裸芽で褐色の短毛が密生している。

 
側芽は小さいが、球形状に突き出ている。葉痕は大きくハート型あるいは楯型。ヤマウルシの小葉はハゼノキに比べて丸っこい。