せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

ナンキンハゼ

2010-10-22 | 日記
パウロ・フレイレという学者が次のことを言った。「教育とは相手を既存の方法や法則に服従させるための手段であるか、相手の自主性や判断力を高め既存の世界から解き放つための過程かのいづれかである。前者をコンプライアンス、後者をエンパワーメントと呼ぶ。」いい子で素直な子を造る教育と批判精神を持った子を育てる教育の違いと言ってもいいだろう。この考えは色々なところで応用できる。例えば糖尿病の患者教育において、医者の出す薬をただ服用するだけの受け身的な態度から、正しい知識のもとに自分で考えて自己管理ができる積極的な姿勢へ向うように指導することは重要なことだ。学生の勉強でも受け身的な試験勉強だけではなく、自分の興味と発見の喜びがあればどんなに楽しく積極的に勉強できることか。では受動から能動への転機はいつどのように起きるのかなあ。


トウダイグサ科ナンキンハゼ
 
日曜日の朝はパンを買って散歩に出かけることが多い。パン屋の前の街路樹はトウダイグサ科ナンキンハゼで最近葉が色づき始めた。昨年は紅葉を見る前に市の剪定業者が枝落としをしてしまって全く興ざめだったけれども、今年は今のところ無事。ナンキンハゼはその葉の形といい紅葉するときのグラデュエーションとか色あいの美しさは格別だ。一番の見頃は来週あたりかな。


果実がまだ青いけどたくさんついている。豊作豊作。