昨日ある人に職場から車で5-6分のところの湿地帯で今ツリフネソウが満開だと聞いた。見に行きたいと思っていたら、ちょうど今日(10/5)の午後は市民教室で講演を頼まれていたのでついでに寄ることにした。国道を渡ってすぐの脇道に入るともうそこはあまり人も通らないひっそりとした湿地の中を走る道だ。空には白い雲が漂い時折見せる青空に涼しい風がさわやかに吹き抜ける。どこにツリフネソウがあるのかなあと思いながら少し歩くと湿地のなかに白と赤の色が浮き上がって見えてきた。あっと驚いた。
白いのはタデ科ミゾソバの群生で赤く見えたのはツリフネソウ科ツリフネソウ だった。
葉は広披針形で細い鋸歯がある。
花柄からつり下げられた船の様な形と距の先が巻いているのが特徴。見れば見るほど不思議な形。
花の構造は複雑でわかりにくい。分解してみたら上部の花弁に雄しべ雌しべが合着していた。
これは山の中で見つけた同じツリフネソウ科キツリフネ(2010/8/17撮影)。色は黄色で距は巻いていない。
ミゾソバは確かに花も葉の形もソバに似ている。茎は地表をはって広がっている。
花は辺縁が薄いピンクで小さくてかわいらしい。タデ科なので花弁に見える部分は萼で花弁はない。
夢中になって時間を忘れ、ふと気付いて大急ぎで会場へ向かった。着いた時には汗だく。。。