せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

ツリフネソウとミゾソバ

2010-10-06 | 日記

昨日ある人に職場から車で5-6分のところの湿地帯で今ツリフネソウが満開だと聞いた。見に行きたいと思っていたら、ちょうど今日(10/5)の午後は市民教室で講演を頼まれていたのでついでに寄ることにした。国道を渡ってすぐの脇道に入るともうそこはあまり人も通らないひっそりとした湿地の中を走る道だ。空には白い雲が漂い時折見せる青空に涼しい風がさわやかに吹き抜ける。どこにツリフネソウがあるのかなあと思いながら少し歩くと湿地のなかに白と赤の色が浮き上がって見えてきた。あっと驚いた。

白いのはタデ科ミゾソバの群生で赤く見えたのはツリフネソウ科ツリフネソウ だった。

葉は広披針形で細い鋸歯がある。

花柄からつり下げられた船の様な形と距の先が巻いているのが特徴。見れば見るほど不思議な形。
 
花の構造は複雑でわかりにくい。分解してみたら上部の花弁に雄しべ雌しべが合着していた。

 
これは山の中で見つけた同じツリフネソウ科キツリフネ(2010/8/17撮影)。色は黄色で距は巻いていない。


ミゾソバは確かに花も葉の形もソバに似ている。茎は地表をはって広がっている。
 
花は辺縁が薄いピンクで小さくてかわいらしい。タデ科なので花弁に見える部分は萼で花弁はない。

夢中になって時間を忘れ、ふと気付いて大急ぎで会場へ向かった。着いた時には汗だく。。。

ヤブマメ

2010-10-06 | 日記

休耕田には薄青色のやさしいマメ科の花が点在ていた。ヤブマメの群生。ヤブマメはツルマメと似ているし同じところに生えていることが多いような気がする。ツルマメは小葉がヤブマメよりも細い。

蝶形花は2cm程度。旗弁は紫色で翼弁と竜骨弁は白。貴婦人がこの私のきれいなハットを見てと言っているようだ。
 
ツルマメの豆果は全体に毛が密生しているのに対してヤブマメの豆果は扁平で縫合線上にだけ毛がある。

シオン

2010-10-06 | 日記

畑の端の空き地で人の背丈ほどのキク科シオンを見かけた。薄い紫が青空と太陽に輝く時が最も美しく高貴な雰囲気を感じる。

頭花は直径3-3.5cmで、舌状花は淡青紫色。
 
葉は鋸歯のある皮針形で互生する。全体に粗い毛があってざらざらした感じがする。

オシロイバナ

2010-10-06 | 日記

空き地に野原にとオシロイバナは夏中咲き続けている。夏は夕方から夜にかけて咲くので夜道を歩くとオシロイバナのいい香りが漂ってくる。今の季節は朝から咲いている。花の色がきれいだし、混ざった色もあってどうしても花に目がいく。日当たりさえ良ければどんどん大きくなっていくけども1m以上にはならない。どうしてだろうと以前から不思議だった。近寄って茎をみていたらすべての茎は二又に二分して広がっている。今年の一月の初めに観察したミツマタが3枝に分岐して広がっていたことを思い出した。オシロイバナは対生の葉の上で必ず2本の茎が分岐して分岐最後の頂点には花がついている。

人生二者択一の選択はあらゆる局面で訪れる。あの時違う道を選んでいたらどうなっていたか?なんて考えると可能性は無限に増えてキリがない。昨日テレビドラマのフラッシュフォワードのなかの話によれば、未来は定まってはおらず現時点からあらゆる方向に枝分かれしていくと考えるのを多世界解釈というらしい。別のテレビドラマLOSTでもパラレルワールドが展開されている。他にも自分の世界があるかもしれないけど現時点ではこの道を進んでいくしかなくてその先にどんな花が咲くかはそこに行くまではわからない。