せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

マメアサガオ

2010-09-16 | 日記
昨夜は遅くまで会合があって少し疲れていたのと今日は雨だったので散歩はなし。何となく午前中はだるかった。


先日野原で見つけた小さくてかわいいマメアサガオの白い花、2cmもないだろう。なかの葯は濃い赤紫。似たものにホシアサガオがあるけれど、マメアサガオの葉先は細く突き出ているのが特徴らしい。

 
葉は丸葉、3角形などいろいろある。


こちらは畑のすみに植えてあったマルバアサガオ。紫が鮮やか。葉が丸いこと、葉脈が窪んでいることが特徴。

イタドリ

2010-09-14 | 日記

今日も天気がいいので、早朝イタドリの花が咲いているのを期待して中学校下のジュンサイの池に出かけた。草丈2mくらいのイタドリが群生していて一面が白い花に覆われていた。この季節に咲く花のなかでも好きな花。

職場の駐車場入り口にもたくさんのイタドリが群生している。毎年草刈りしていても今では人の背丈ほどに成長している。

 
葉腋から枝をだしその先に円錐花序をつける。雌雄異株で雄花と雌花があるが花は小さくて区別が難しい。雄しべが突き出ているのが雄花で突き出ていないのが雌花らしい。ということはこれは雌花かな。

 
イタドリの葉の形は独特で基部が切形であることが最大の特徴。托葉は薄い膜状鞘状。茎はまるで竹のように節がある。イタドリはタデ科でスイバと同様かじれば酸っぱいのだろうか、スカンポと呼ぶ人もいる。

クリとクヌギ

2010-09-13 | 日記

職場近くの縄文貝塚の林はクヌギが多いけどときどきクリを見かける。これはクリの木。クヌギとクリの葉は似ている。下にクリのイガがたくさん落ちている場合はすぐにわかる。樹皮もクヌギとは違う。

 
クヌギとクリの枝を比べてみた。右がクヌギで左がクリ。冬芽の形が全然違う。

 
葉の違いも明瞭。右がクヌギで左がクリ。鋸歯の先が細いのがクヌギ。葉脈はクヌギは粗でクリはきめ細かい

ビッグリップ、ゼフィランサス

2010-09-13 | 日記
約137億年前にビッグバンが起きて宇宙が誕生、その後宇宙は膨張し続け、約1000億年後暗黒エネルギーの増大により宇宙自体が破裂して引き裂かれてしまうビッグリップ(Big Rip)が起こり終焉を迎える、と先日みたテレビ番組サイエンスゼロで説明していた。銀河系の命はその中のわずかの間であり、地球の命などはさらにごくごく短くて、つかの間の輝きにすぎない。気の遠くなるほど長い過去と未来の境目に現在があるけれど、宇宙の運命は物理学のエネルギー論だけで進んでいくものだろうか?地球上に存在することになった生命体は物理法則通りには事を運ばせない。例えば仮に2つの同じ星があったとして一方に一匹のしぶといバクテリアを送りこんでみる。長い年月の末一方の星は物理法則に従って風化していくが、バクテリアを送った星は進化した生命体の意志に従って改造され風化を免れ、さらに他の星への侵出を考えるかもしれない。そもそも生命とは不思議なもの、意志があってむしろ自然現象に逆らう、きわめて人為的なものである気がする。ビッグバンからビッグリップへ向かう大きな流れは変えることはできないだろうけれど、地球に起こる程度の小さなものなら地上の生命体(人類の進化形、ニュータイプ?)がその消滅への流れを救ってくれないものだろうか。



向かいの家は今は空き家になっていて、垣根の下のプランターとそのまわりは雑草が生い茂っている。昨日(9/12)午後ふとピンクの花が咲いているのに気がついた。

 
子房下位なのでヒガンバナ科だとはすぐに分かった。調べてみるとヒガンバナ科ゼフィランサス。

オランダハッカとシソ

2010-09-12 | 日記
オランダハッカ

畑の近くの土手にはシソ科オランダハッカ?がいい香りを辺りに漂わせている。葉は皺が多い。

茎の先端に穂状の花序を出し、淡紅色の4深裂した花を輪生状に密生してつける。雄しべは4本で花筒より長く飛び出る。

シソ

同じく畑横に群生しているシソ。

シソの花もとてもさわやかで美しい。


帰り途では牛がこちらを見ていた。ここはまだ田舎だなあ。

ダンドボロギク、ミズヒキ、ヤブミョウガ

2010-09-12 | 日記
初めに述べられたことが最も言いたいことであることが多い。心に残る印象的な言葉がつづられているととてもいい。

聖徳太子十七条憲法: 一に曰はく、和を以て貴(たつと)しと為し、忤(さから)ふこと無きを宗と為す。
五箇条の御誓文: 広く会議を興し、万機公論に決すべし。
福沢諭吉 「福澤心訓」: 一、世の中で一番楽しく立派な事は、一生涯を貫く仕事を持つという事です。
札幌市民憲章: わたしたちは、時計台の鐘がなる札幌の市民です。
枕草子:春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山際、少しあかりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。
平家物語:祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり。
松尾芭蕉 おくのほそ道:月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。
。。。



今日は日曜日でいい天気。午前中に地元の緑地帯の林と畑周辺を散策。

ダンドボロギク

林縁でキク科ダンドボロギクを見つけた。花は上向きに咲く。果実と冠毛も映っている。
 
頭花はすべて細い筒状花からなる。葉は長細く10cm以上で鋸歯がある。


ミズヒキ

日陰にはタデ科ミズヒキの小さな赤白の花がたくさん咲いていた。
 
花弁は十字形のがく片からなっていて上半分が赤で下半分が白。


ヤブミョウガ

更に進むとツユクサ科ヤブミョウガの群生があって花茎には花とともに果実が見られた。

果実の色は薄緑色→褐色→藍色へと変化している。

ヤブミョウガはショウガ科のミョウガと違ってツユクサ科だった。だから花の形がジンジャーとは全く異なる。

秋の野原の朝

2010-09-12 | 日記
9/11(土)朝6時から職場近くの野原に出かけた。天気は快晴、すがすがしい朝。朝露でズボンはびしょぬれ、腕や顔はやぶ蚊に何か所も刺されるものの、大したことではない。


ツルフジバカマ

何やらピンクの花があちこちに見えて近寄ると、つる性多年草のマメ科ツルフジバカマ。

クサフジと似ているが、クサフジの小葉は細く18-24枚であるのに対して、ツルフジバカマはやや丸みを帯びた小葉が10-16枚。
 
花穂も太めで短く、花色の赤みが強い。茎に粗く裂ける托葉がついている。


ヨモギ

葉は羽状に分裂して葉の裏が白いキク科ヨモギ。葉の匂いを嗅げばすぐにヨモギの匂いがする。茎や葉の裏には密に絹毛があるので白く見え、この毛を集めて「もぐさ」を作る。
 
花が咲き始めて少し紫褐色に見えるところがある。舌状花はないので目立たない。


エノキグサ

葉の形がエノキの葉に似ているトウダイグサ科エノキグサ。
 
褐色の穂状についているのは雄花で、その基部に卵形の苞葉があって雌花を包んでいる。


フジカンゾウ
 
クヌギの木の下の暗いところで見つけたマメ科フジカンゾウ。ヌスビトハギとも少し似ているけれども葉は3出複葉ではなく奇数羽状複葉なのですぐに区別がつく。

花は淡紅色の蝶形花。


シラヤマギク

フジカンゾウの近くに白い舌状花がまばらに見えるキク科シラヤマギクが群生していた。花は舌状花と中心部の筒状花からなるが、舌状花の数が少なく、間が透けて見える花が多い。
 
茎に付く葉には翼がある。

秋のはじまり

2010-09-12 | 日記
ようやく涼しくなってきた。夜もまだクーラーが必要だし車の中もクーラーなしでは熱地獄には違いない。しかし空の青にも風のほのかな冷たさにも季節の変わりを感じる。


ユズリハ

昨日(9/8)の外勤の移動中に立ち寄った児童公園にはユズリハの果実が青空背景に美しく浮かび上がっていた。


コナラ

コナラの果実(ドングリ)もこんなに大きくなってきている。


ネムノキ

ネムノキの花がいまどき満開に咲いていた。
 
つぼみからの開花を真近で見ることが出来た。果実も一部では出来ている。今年の暑さと乾燥のせいでネムノキの花のタイミングも狂ったようだ。


ハナミズキ

ハナミズキの果実も赤く染まってきている。

イヌビエの仲間

2010-09-08 | 日記

職場の横には小川と遊歩道がある。縄文貝塚の林に向かう途中にはアシの湿原があって普段は誰も踏み込むことはできない。しかし先日までの乾燥の日々が続いたおかげで湿原も乾燥気味で中に入っていくことが出来た。まず見つけたのがイネ科イヌビエの群生。

 
花序が紫褐色を帯びるものと淡緑色のものがあるし芒(ノギ)の長さも様々のものがある。

 
共通した特徴は葉舌がない点だろう。


類似種(亜種)にはタイヌビエ、ヒメタイヌビエ、ケイヌビエ、ヒメイヌビエ などがあるらしい。小穂の芒の長さなどが異なるが、実際に区別は難しいなあ。

イノコズチ

2010-09-08 | 日記
今日の雨はひどかった。久しぶりの雨なのに土砂降りとはなあ。でも、からからに乾いた大地を十分に潤してくれた感じ。昨夜は当直だったから当然眠い。


昨日(9/7)の朝は中学校下の児童公園の藪のなかでヒユ科ヒナタノイノコズチを見つけた。


花序には花が密に付き、花軸には毛が密生している。


こちらは確かに日陰で見つけたヒカゲノイノコズチ。


ヒカゲイノコズチはでは花序には花がまばらに付き花軸の毛は少ない。


しかしお互いに変種同志なのでとても似ている。いつもイノコズチを見つけると茎の節が肥大しているのを確認する。これは虫こぶでイノコズチクキマルズイフシという。中の幼虫室にはタマバエの幼虫が生息している。たいていの節が膨らんでいるのでそれをイノシシの子の膝頭にみたててイノコズチの名前が出来たらしい。漢方では牛膝(ごしつ)という。確かに牛の膝にも似ている。牛車腎気丸という有名な漢方薬に使われている。

残暑の野原で

2010-09-06 | 日記
今日は時間が無いので暑い中大急ぎで散歩。でもときどきふっと通り過ぎる風がどことなく涼しげで夏の終わりの近いことを感じさせる。すこし寂しいなあ。


オオニシキソウ

野原の隅で面白い影絵を見せてくれているトウダイグサ科オオニシキソウ。花弁はなくて白く見えるのは付属体らしい。


アキノノゲシ

もう花が咲いていた。やっぱりもうすぐ秋。


ツルマメ

小さくてかわいいマメ科ツルマメの花。


ヤブツルアズキ

マメ科ヤブツルアズキの黄色い花は竜骨弁が時計まわりに渦を巻いているのでとっても不思議な花にみえる。

ヒレタゴボウ

水田のあぜ道で見つけた黄色い花。毎年ここに生えるアカバナ科ヒレタゴボウ。4枚の花弁の隙間に尖ったがく片が見えるのが面白い。


オオケタデ

今年は暑くて畑の横のタデ科オオケタデも少し元気がない。でもこの鮮やかな赤紫色は目立つなあ。
 
茎が太く、全体に毛が多い。托葉は筒形。


ソクズ

オオケタデのすぐ横には小さな白い花がたくさん咲いていた。スイカズラ科ソクズ。葉はニワトコと似ている。ソクズは草でニワトコは木。

エノコログサ、キンエノコロ、アキノエノコログサ

2010-09-05 | 日記
人間は暗示にかかりやすい。特に自分がそうだとは思わないが、ふとしたことが何故か大きな意味を持つような気がしてそれにとらわれてしまうことがある。その暗示によって自分の行動も自信が出たり無くなったり、そしてその予言通りの結果になるとやはりあの暗示はメッセージだったんだと納得する。「カーテンを開いて 静かな木洩れ陽の やさしさに包まれたなら きっと 目にうつる全てのことは メッセージ」と歌う声が聞こえる。エノコログサの穂が風に揺られて光に輝く時、青空の下でネムノキの果実を見つけた時、そして薄紫の睡蓮の花が水上でまぶしく咲いている時、この世界のやさしさに包まれていることを感じる。きっと目にうつる全てがメッセージである瞬間があるのかもしれない。


 
職場そばのいつもの霊園の散歩は面白くて止められない。イネ科エノコログサが道端にいたるところ群生している。しかしよく見ていると全てが同じものではないことに気がつく。穂が直立しているものと垂れているものがある。穂の色は色々あるけど、直立しているものはエノコログサ。


 
垂れているのはアキノエノコログサでエノコログサに比べてやや大きめ。左がエノコログサで右がアキノエノコログサ。葉の基部の形も違う。


左はエノコログサで、右がアキノエノコログサ。果実もエノコログサは小さい。




野原ではエノコログサに似て穂は直立しているものの剛毛が黄金色に輝いているキンエノコロが見られる。

 
左はキンエノコロで右はアキノエノコロ。葉の基部の形はキンエノコロは角ばっている感じ。


左はキンエノコロで、右がアキノエノコログサ。果実の大きさは変わらない感じ。アキノエノコログサの剛毛は長い。


 
青空の下でネムノキの果実を見つけた。水上でまぶしく咲いている薄紫のスイレン科ヒツジグサの花。

マルバルコウ

2010-09-02 | 日記
毎日暑い日が続き、年寄りにとって過酷な条件が重なると熱中症に限らず思いもよらない病態が出現してくる。脱水から血液粘度が増すと血栓も出来やすくなり、静脈血栓ができたらそれから肺塞栓となるかもしれない。睡眠不足からストレスがたまり胃潰瘍になることもある。食欲低下していけば全身が衰弱していく。多くの年寄りがこの暑さが引き金になって重篤な病態を引き起こした。確かに未然に防げたかもしれないし自然の前に人の力は無力だったかもしれない。ただ今も闘っている年寄りの方々が、現在の状態から何とかひとついい状態になって回復に向かってほしいと、その家族と同じ気持ちで心から願う。



今日も朝からいい天気、しかも暑い。職場すぐ近くの空き地で小さな赤い花をつけたつる性植物に出くわした。


鮮やかな朱色の1.5cmくらいの花が小さなアサガオみたいでとてもかわいい。ヒルガオ科マルバルコウ。雑草にしては上品さ、気品が感じられてこの空き地の草むら全体が明るく感じられる。

  
つるは右肩上がり。葉は互生し卵形で先は尖り基部は心形。

アキノタムラソウ

2010-09-01 | 日記
昨夜は長い夜、当直だった。1-2時間の仮眠がとれてその間に鮮烈な夢を見た。その夢の内容は、川で大きなエビを捕まえて天ぷらにして美味しく食べていたところ自然保護団体の代表が来てエビを自然に返すから売ってくれというものだった。荒唐無稽だけど鮮やかな記憶だけが残った。夢は不思議なものだなあ。


朝の野原にいたるところ咲いている紫色のシソ科アキノタムラソウ。


Salvia japonicaが学名だから、サルビアの仲間だろう、日本サルビアということかな?

  
茎の断面が四角で毛が密生している。葉は対生、長い柄があり、 1-2回羽状複葉が多い。茎は上部で枝分れ先端に青紫色の唇形花を何段にも輪生。花後のがく片のみ残ったものも面白い。