せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

イヌビエの仲間

2010-09-08 | 日記

職場の横には小川と遊歩道がある。縄文貝塚の林に向かう途中にはアシの湿原があって普段は誰も踏み込むことはできない。しかし先日までの乾燥の日々が続いたおかげで湿原も乾燥気味で中に入っていくことが出来た。まず見つけたのがイネ科イヌビエの群生。

 
花序が紫褐色を帯びるものと淡緑色のものがあるし芒(ノギ)の長さも様々のものがある。

 
共通した特徴は葉舌がない点だろう。


類似種(亜種)にはタイヌビエ、ヒメタイヌビエ、ケイヌビエ、ヒメイヌビエ などがあるらしい。小穂の芒の長さなどが異なるが、実際に区別は難しいなあ。

イノコズチ

2010-09-08 | 日記
今日の雨はひどかった。久しぶりの雨なのに土砂降りとはなあ。でも、からからに乾いた大地を十分に潤してくれた感じ。昨夜は当直だったから当然眠い。


昨日(9/7)の朝は中学校下の児童公園の藪のなかでヒユ科ヒナタノイノコズチを見つけた。


花序には花が密に付き、花軸には毛が密生している。


こちらは確かに日陰で見つけたヒカゲノイノコズチ。


ヒカゲイノコズチはでは花序には花がまばらに付き花軸の毛は少ない。


しかしお互いに変種同志なのでとても似ている。いつもイノコズチを見つけると茎の節が肥大しているのを確認する。これは虫こぶでイノコズチクキマルズイフシという。中の幼虫室にはタマバエの幼虫が生息している。たいていの節が膨らんでいるのでそれをイノシシの子の膝頭にみたててイノコズチの名前が出来たらしい。漢方では牛膝(ごしつ)という。確かに牛の膝にも似ている。牛車腎気丸という有名な漢方薬に使われている。