小学校の英語導入、必修化、本当のところはもう少し細かな内容がつまびらかにならなければ、賛成・反対は難しいところです。何より目的がはっきりしませんし、ただでさえ『ゆとり教育』で減ってしまった基礎科目の時間数はどうなるのでしょう。中学・高校の英語教育としっかり連動するのでしょうか?うちの塾でも小学生の英語授業は本当に気を使います。
大学生時代はじめてアメリカに行った時、2ヶ月近くもいて、とてもたくさんのアメリカ人と会ったのですがとうとう一人も“How are you?”と言いませんでした。あれほど毎時間学校の先生と『How are you?・Fine, thank you. How are you?』と練習したのに…。アメリカ人は、必ず“How are you doing?”とdoingを付けるか、あとは全く別の言い方でした。
本書のいちばん最初にそれが出ていました。How are you? はネイティブには『ごきげんいかがでござる』と聞こえるのだそうです。ホントかよ?とも思いますが、なるほど、それなら確かにアメリカ人は使わないだろうなと…(笑)。
本書は明らかな誤用もたくさん紹介していますが、How are you? の例のように正しい英語でもニュアンスが的はずれのものを中心にまとめられています。硬すぎるとか、なれなれしいとかいう表現です。そもそも受験を意識した本ではありませんし、分野別に並んでいないことと、説明が少ないことから、受験生の参考書としては薦められませんが英語の先生方なら充分役立つのではないでしょうか。勉強のつもりでも、息抜きのつもりでも読める本です。
http://tokkun.net/jump.htm
その英語、ネイティブにはこう聞こえます主婦の友社このアイテムの詳細を見る |