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中古車販売のコスト削減策!

2010年01月19日 | 営業・フロント全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、中古車販売のコスト削減です。

中古車販売は最悪の状況である。昨日のティオブログのとおり、09年の中古車販売は78年の399万台に次ぐ過去2番に低い販売(登録)台数であった。ピークの97年の580万台と比べれば約30%の減少だ。

こうした状況の中で、経営者は販売台数の落ち込みを少なくするべく、色々な方策を講じることは当然であるが、販売増を見込むこと以上に、やらなければならないことは「コストダウン」である。

コストダウンは、当たり前だがコストを下げた分だけ利益になる。1円下げれば1円の利益になるのである。また、コストダウンは価格競争力を上げることにもなる。言わば一石二鳥の効果があるわけだ。今トヨタ自動車が必死にやっていることが、このコストダウンである。

中古販売店のコストダウンの対象は、次の3つが主役である。
 ・在庫経費
 ・人件費
 ・広告宣伝費

在庫経費は、適正在庫から在庫台数の見直しをまず行うことだ。その上で、勘定科目の削減策を考える。在庫台数は、基本的に回転率で求める。仮に平均在庫台数が60台、月の平均販売台数が20台、営業マンが3.5人とした場合の在庫日数は90日(60台÷20台×30日)になる。これを見なおすことだ。

目標を60日にすると、在庫台数は40台(60日÷30日×20台)となる。45日に目標を設定すれば30台(45日÷30日×20台)で済む。1台当たりの月間平均在庫経費が2万円とすれば、単純計算で60台の場合は400千円、30台場合は600千円のコストダウンになる。

次に人件費である。営業マンを1人正社員からパート社員にし、営業事務に配置換えする。これで、営業マン一人あたりの販売台数は、月間2台アップになる。一人営業マンが減ることで、営業マンには、登録業務や納車準備などの付帯業務は営業事務に移管する。こうしたことで、営業マンの業務量を減らすことだ。

広告宣伝は、雑誌広告を思いきって止める。その代わり地元のバスなどの広告や野立て看板、コミュニティー誌・紙に切り替え、地元密着の告知と宣伝費を削減することだ。目標として半額に減額できるように努めること。

売れない時代だからこそ、コストダウンは真剣行う必要がある。

 
株式会社ティオ
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