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適正整備要員数とはー1.整備要員数を左右する要素とは

2012年10月01日 | 生産・作業全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、適正整備要員数とはー1.整備要員数を左右する要素とは、です。

利益が出にくい整備業にあって、人件費の見直しはコスト低減の一環として
経営課題の一つだ。特に、単価が下がっている昨今は、なおさらである。

人件費の見直しは、賃金制度の改訂、雇用の見直し、そして適正人員の
3つがテーマになる。

この中でもあまり手が付けられていないのが「適正要員数」である。
その大きな要因として、整備要員の適正数をどう求めるかがよく分からない、という部分にある。
そこで、整備要員の適正数を求める方法を、一つの考え方として提示する。

整備要員は、仕事量によって左右される部分が大きい。
例えば、年度末の3月はどの整備工場も車検台数が多くなり、猫の手も借りたい忙しさだ。

それを過ぎると、入庫台数も落ち着き、時間に余裕をもって作業が出来る。
このように、仕事量によって適正人数が上下する。

しかし、それでは適正人数を確定することができない。
でもって、年間平均して適正人数を求めることになる。

整備要員の適正人数を求めるために、どのような要素があるかと言えば、以下の通りである。

・工賃目標
・基準レバレート
・稼働率
・年間休日数
・一日の労働時間

の5要素だ。

工賃目標は年間の車検や一般整備など全工賃目標となる。
工賃目標に必要な適正人数を求めることが、「適正」の意味である。

基準レバレートは、本来は経営計画に基づいて求めるが、
地域相場であれ、今現在使っているレバレートだ。
もし、値上げの計画があるのであれば、そのレバレートを使う。

稼働率、これは実数が欲しいところだが、工賃売上から求めた稼働率でもいい。
年間休日数、逆に言えば年間の労働日数である。有給休暇も含めるし、病欠も含めた実数の平均休日数である。

一日の労働時間は、所定内労働時間である。残業しないときの労働時間となる。
残業時間を含めた一日の平均労働時間としてもかまわないが、後で適正残業時間を求めるには相応しくない。

このように、整備要員の適正人数を求めるには、予め以上の5つについて、明確にしておくことだ。
できれば、Excelなどの計算ソフトに必要要素を入れ込んで、自動計算して求めると、要素を自由に変える
事が出来るので、便利である。


問い合わせ先 株式会社ティオ


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