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整備作業を標準化するー3.まずは工具の標準化から

2012年10月24日 | 生産・作業全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、整備作業を標準化するー3.まずは工具の標準化から、です。

工具の標準化は、
1.個人工具の標準化
2.作業別工具の標準化
3.キャディーの標準化
4.搭載要領の標準化
のアプローチが必要だ。

先ず、個人工具の標準化は、メカニックとして必要最低限持たなければならない
工具をリストアップし、それを統一工具とすること。

その上で、それ以上の工具を持つことは、本人の判断に任せる。
これは、工具を個人負担で揃えている会社であっても、個人工具の標準化は必要なことだ。

それは、逆説的になるが「共用工具の標準化」のためにも必要なのだ。
個人でここまで持つから、それ以外は基本的に会社負担で揃えることになる。

個人工具の内容が決まったら、次にキャディの標準化をすること。
よく目にするキャディーは、「収納」することが目的で作られている。

メカニックの場合は、「作業」することのための、キャディが必要だ。
収納と言うよりも、目に付きやく、取り出し・戻しがしやすいキャディが必要だ。

また、キャディは連れ歩きするので、それを念頭に形状や大きさを検討すること。
常にメカニックの右少し後ろか前に置きながら作業するのが、歩数を減らすポイントだ。

工場の広さ、リフトとリフトの間隔などを測って、大きさを決めること。
また、引き出しは最小限にする。できれば無い方がいい。

それは、出し入れが無い方が作業性はいいからだ。
出来る限り、工具は見たら何がどこにどのように置いてあるかが、分かるキャディが、
最高のキャディなのだ。

こうしたキャディは、市販されていないので、手作りで作ることも必要だ。
私の知っている整備工場でも、手作りキャディで、作業性を大きく上げている。

キャディは、作業別工具と連動する形で、作るとより効果を発揮する。
例えば、車検作業用工具と専用キャディだ。バッテリーテスターやスキャンツールなど
のテスターなどと一緒に搭載できるキャディが、一番効率的である。

キャディが統一出来たら、工具の搭載も基本的に統一させる。
どの工具をどの場所に、どのようにして搭載するかだ。

最後にキャデは、作業台でもある。
したがって、キャディの天板は「作業スペース」になるので、
そのことも考慮した形状を考えること。


問い合わせ先 株式会社ティオ


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