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整備作業を標準化するー5.最後は整備基準の標準化だ

2012年10月26日 | 生産・作業全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、整備作業を標準化するー5.最後は整備基準の標準化だ、です。

標準化の最後は「整備基準」だ。
傷み具合、減り具合、漏れ具合などを基準化するのだ。

測定できるものは、基本的に「値」で基準を設ける。
測定できないものは、状態(見た目)や使用年数・使用距離数で
整備する基準を設けることだ。

整備基準は5段階で行う。3段階が良いというメカニックもいるが、
私は、よりきめ細かい判断と、説明ができるので5段階がベストだと思っている。

例えば、ブレーキパッドは8mm以上「5」、6~7mm「4」、4~5mm「3」、
2~3mm「2」、2mm以下「1」といった具合だ。

オイル漏れは、漏れの状態によって以下の通り4種類ある。
・外部乾燥:パッキン、ガスケット、接手部などが完全で外部が乾燥状態にあるもの
・にじみ  :パッキン、ガスケット部及びその周辺がオイルで湿っているもの
・溜まる  :油滴が溜まっているが、滴下を認めにくいもの
・油滴落下:油滴となって落下し、しばらくすると床面に油の跡が残るもの
といった基準にわせて判断をするようにする。

エンジンオイルなどは、使用月数または走行距離数で判断をする。
こうした基準が明確になっていると、見積書が誰でも作ることができるし、
お客さまへの説明も、見てきたような迫力ある話し
ができる。

また、後日整備の管理にも活用できる。
今まで後日整備を無管理にしていて、売上に結びつけていなかった
場合でも、今後はそれができるようになる。

このように、整備基準はその時だけのものではなく、後日整備にも効果的な
ものとして生かすことができるのだ。

以上、整備作業の標準化は、工具から始まり作業手順、そして整備基準までを
作ることで完成となる。


問い合わせ先 株式会社ティオ


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