おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、適正整備要員数とはー5.整備要員数と残業の関係、です。
前回と同じように、整備要員を「4人」として固定した場合のもう一つの
方策を考えてみたい。
・年間工賃目標:42,000千円
・基準レバレート:7,000円
・稼働率:65%
・年間休日:115日
・所定内労働時間:8H
と、条件は同じだ。
①42,000千円÷4人=12,000千円(一人当たりの工賃目標)
②12,000千円÷7,000円=1,714H(直接作業時間)
③1,714H÷0.65=2,637H(労働時間)
④2,637Hー2,000H(※1)=637H(残業時間)
⑤637H÷12か月=53H(月間残業時)
⑥53H÷20.8日(※2)=2.5H(一日約2時間30分の残業時間)
※1:365日ー115日=250日 250日×8H=2,000H
※2:250日÷12か月=20.8日
つまり、要素を変えないとすると、残業をしていかないと工賃目標を
達成することができないということになる。
これでは、工賃コストを上げてしまうことになり、経営上は芳しくない
方策と言える。
また、整備要員も年中残業しなければならないことになり、これまたESの観点では
避けたい方策である。
以上のように、適正整備要員数を決めていくのは、「稼働率」が大きな
ポイントになる。
こうしたことからも、工賃目標を立てたならば、稼働率目標も立てて、
その達成のための具体策を推進することだ。
そうでないと、工賃目標達成は難しいことになる。
最新の画像[もっと見る]
- H24年度整備白書の詳細ー5.意外と少ないディーラーのECU診断有料化率! 11年前
- H24年度整備白書の詳細ー4.工場新規の伸びが鈍化傾向! 11年前
- H24年度整備白書の詳細ー3.整備要員の獲得が困難に! 11年前
- H24年度整備白書の詳細ー2.ディーラーの点検カバー率が初の90%台に! 11年前
- H24年度整備白書の詳細ー1.整備売上減少は、台数減少の影響が大! 11年前
- 指定整備コンプライアンスー2.小さなミスを軽視しない 12年前
- 指定整備コンプライアンスー1.情報を共有する 12年前
- 営業活動の5S-5.顧客情報を「躾」る 12年前
- 営業活動の5S-4.顧客情報を「清潔」にする 12年前
- 営業活動の5S-2.顧客情報を「整頓」する 12年前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます