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適正整備要員数とはー5.整備要員数と残業の関係

2012年10月05日 | 生産・作業全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、適正整備要員数とはー5.整備要員数と残業の関係、です。

前回と同じように、整備要員を「4人」として固定した場合のもう一つの
方策を考えてみたい。

・年間工賃目標:42,000千円
・基準レバレート:7,000円
・稼働率:65%
・年間休日:115日
・所定内労働時間:8H
と、条件は同じだ。

①42,000千円÷4人=12,000千円(一人当たりの工賃目標)
②12,000千円÷7,000円=1,714H(直接作業時間)
③1,714H÷0.65=2,637H(労働時間)
④2,637Hー2,000H(※1)=637H(残業時間)
⑤637H÷12か月=53H(月間残業時)
⑥53H÷20.8日(※2)=2.5H(一日約2時間30分の残業時間)
※1:365日ー115日=250日  250日×8H=2,000H
※2:250日÷12か月=20.8日

つまり、要素を変えないとすると、残業をしていかないと工賃目標を
達成することができないということになる。

これでは、工賃コストを上げてしまうことになり、経営上は芳しくない
方策と言える。

また、整備要員も年中残業しなければならないことになり、これまたESの観点では
避けたい方策である。

以上のように、適正整備要員数を決めていくのは、「稼働率」が大きな
ポイントになる。

こうしたことからも、工賃目標を立てたならば、稼働率目標も立てて、
その達成のための具体策を推進することだ。

そうでないと、工賃目標達成は難しいことになる。


問い合わせ先 株式会社ティオ


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