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就業規則の目的

2010年10月28日 | 人事・労務全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、就業規則の目的、です。

昨日のTIO21ブログで人事労務管理の目的を書いたが、社員全体にかかわる労務管理の中心的な存在が「就業規則」だ。

就業規則は、よく「会社の憲法」などと言われているが、それは、会社の組織の規範を示しているからだ。
労務管理は「職場秩序の維持」「労働条件の改善」「職場環境の改善」「自由闊達な職場」「職務能力の向上」を行うことで、
まさに組織の規範そのものである。

中でも「職場秩序の維持」は、就業規則の中心をなすものでもある。就業規則では「服務規律」などとして纏められている。
服務規律は、社員としての在り方や働き方が記されている。

つまり、明るく健康的な職場を守るための、ルールや約束事が明記されているのが就業規則である。
だから会社の憲法などと呼ばれる。その就業規則の目的は、安心して働いてもらう、働けるための指針と言える。

その機能には、
 1.経営者の経営ポリシーを示す
 2.労働者の義務と権利を明示する
 3.共通認識(ルール)により社員のモチベーションを上げる
 4.未然にトラブルを防止する
ことが上げられる。

したがって、どこかから借りてきた就業規則の社名だけを書き直したようなものは、自社の就業規則とは言えないし、
役に立つものとはいえないのだ。あくまでもどのような条文が必要なのかなどの、参考として借りる程度にしたい。

作った就業規則は、新入社員には、経営者自らが書かれている内容を読み、解釈を解説し、
経営者の思いを伝えることが必要である。当然、従来から在籍している社員に対しても同様である。

そして、就業規則は何時でも誰でも読みたいときに読めるようにしておくことだ。
後生大事に金庫に仕舞ことんでいたのでは、就業規則はないに等しいものと言える。

日常的には、職場の秩序を維持するために、就業規則に書かれている服務規律を厳格に適用することが大事だ。
些細なことだからといって、見逃してしまうと、つけ上げる原因を作ることになったり、俺にだけ厳しくしたなどと
不公平の原因を作ることにつながるので、見て見ぬふりはしてはならないことである。

仮に服務規律を守らない社員がいたならば、上長は、その場で注意をして守らせること。その時に、
 ・守ることの意味
 ・守らない場合のリスク
 ・守ることのメリット
 ・具体的な守り方
を教えてほしい。


職場が健康的で安全に働ける環境にあり、笑顔が絶えない社風を創っていくためにも就業規則は不可欠な存在である。
古くなった就業規則がある場合には、適時内容の見直しを図り、会社の憲法として近代的な経営ができるようにしたいものである。


株式会社ティオ
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