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メカニックの整備技能のバラつきを正すー3.標準化を図る

2013年02月06日 | 人事・労務全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、メカニックの整備技能のバラつきを正すー3.標準化を図る、です。

職能等級基準や職務遂行基準が出来たからと言って、整備技能のバラつきが無くなるかといえば、
そう簡単ではない。

もう一つ準備しなければならないことがある。
それが「標準化」だ。

ここでいう標準化とは、「作業標準化」と「工具標準化」だ。
作業標準化は、同じ作業であればどこから着手し、どこで完了させるのかといった、
作業手順や動線を統一するために作成する。

もう一つ「工具標準化」は、同じ条件で作業するために、メカニックが持つ工具や
計測機器を統一する。この二つが揃って、技能のバラつきを無くすことになる。

工具については、統一した工具・計測機器以外に、個人的に必要応じて増やすことは、
ある程度まで認めていくこと。

それが、創意工夫に繋がり結果として、作業の効率化などに繋がっていく。
また、ある種の競争意識が働き、職場の活性化になる。

ただし、独自に増やした機工具を、キャディーに搭載することは、やめた方がいい。
でないと、せっかく標準化した工具が、バラバラになり意味がなくなるからだ。

別なキャディーや収納場所に置くなどして、搭載機工具は、どんな場合でも統一させ、
それを守らせること。

作業の標準化は、車検などの法定整備は当然だが、オイル交換など作業頻度が
高いモノも対象とするとよい。

オイル交換なんて、と思われるかも知れないが、意外と作業のバラつきが大きいのだ。
ある整備工場で、メカニック一人々に、オイル交換時に行う作業項目を上げてもらったら、
意外や意外、実施している作業と実施しないない作業が、結構あったのだ。

作業指示書では、「オイル交換」としか書いてないのが一般的だ。
これが曲者になる。この一行指示書のために、メカニックによって行う作業にバラつきが出るのだ。

したがって、こんなの常識、というように標準化から外すのではなく、
なるべく多くの作業について標準化すべきである。

標準化する過程で、効率的な作業の進め方の研究もすることができる。
これがある種の狙いでもある。

こんな時代だからこそ、全ての整備作業を一から見直し、
もっとも効率的な作業手順、動線を構築するとよい。

さすれば、コストの低減化にも効果的である。


By 株式会社ティオ


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