おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、メカニックの整備技能のバラつきを正すー3.標準化を図る、です。
職能等級基準や職務遂行基準が出来たからと言って、整備技能のバラつきが無くなるかといえば、
そう簡単ではない。
もう一つ準備しなければならないことがある。
それが「標準化」だ。
ここでいう標準化とは、「作業標準化」と「工具標準化」だ。
作業標準化は、同じ作業であればどこから着手し、どこで完了させるのかといった、
作業手順や動線を統一するために作成する。
もう一つ「工具標準化」は、同じ条件で作業するために、メカニックが持つ工具や
計測機器を統一する。この二つが揃って、技能のバラつきを無くすことになる。
工具については、統一した工具・計測機器以外に、個人的に必要応じて増やすことは、
ある程度まで認めていくこと。
それが、創意工夫に繋がり結果として、作業の効率化などに繋がっていく。
また、ある種の競争意識が働き、職場の活性化になる。
ただし、独自に増やした機工具を、キャディーに搭載することは、やめた方がいい。
でないと、せっかく標準化した工具が、バラバラになり意味がなくなるからだ。
別なキャディーや収納場所に置くなどして、搭載機工具は、どんな場合でも統一させ、
それを守らせること。
作業の標準化は、車検などの法定整備は当然だが、オイル交換など作業頻度が
高いモノも対象とするとよい。
オイル交換なんて、と思われるかも知れないが、意外と作業のバラつきが大きいのだ。
ある整備工場で、メカニック一人々に、オイル交換時に行う作業項目を上げてもらったら、
意外や意外、実施している作業と実施しないない作業が、結構あったのだ。
作業指示書では、「オイル交換」としか書いてないのが一般的だ。
これが曲者になる。この一行指示書のために、メカニックによって行う作業にバラつきが出るのだ。
したがって、こんなの常識、というように標準化から外すのではなく、
なるべく多くの作業について標準化すべきである。
標準化する過程で、効率的な作業の進め方の研究もすることができる。
これがある種の狙いでもある。
こんな時代だからこそ、全ての整備作業を一から見直し、
もっとも効率的な作業手順、動線を構築するとよい。
さすれば、コストの低減化にも効果的である。
By 株式会社ティオ
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