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自整業で給料の3倍稼ぐにはー1.3倍の理屈から見える体質

2012年08月16日 | 経営・オピニオン全般


おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、自整業で給料の3倍稼ぐにはー1.3倍の理屈から見える体質、です。

最近は、あまり聞かなくなったが整備工場の稼ぎのバロメーターに「給料の3倍稼げ」と
言われたものだ。

10万円の給料だったら30万円の売上を上げる。
これが、整備工場の健全経営の指標になったいたからだ。 

ナゼ給料の3倍を稼ぐことが、健全経営なのか?
勢いや、言いやすいから「3倍」としているわけではない。
それには、明確な理屈がある。

その理屈は、労働分配率と粗利益率から成り立っている。
整備工場の労働分配率は、悪くても55%以下、理想的には50%以下。

当社は、上記の比率を満足している、といっても手放しでは
喜べないこともある。

それは、給与水準が業界水準を上回っている。あるいは世間一般並な水準
であることが条件になるからだ。

給与水準が業界を下回っての55や50%以下であっては、話にならない。
少なくても業界水準並か、それ以上の給与額であることだ。

もう一つの粗利益率は、60%以上であること。
粗利益率とは、整備粗利益を整備売上高で除して100を乗じた値だ。

念のためだが、整備売上高とは、工賃、部品、外注の合計額である。
粗利益は、上記から仕入れ額を引いた額になる。

日整連では、メカニックの給与や、工場減価償却費や工場消耗品費、工場費
などを整備売上から引いた額を、粗利益としているが、ここでは、これらの費用は、
一般管理費・販売費にカウントしたときの、それぞれの比率である。

粗利益率が60%以上で、労働分配率が50%以下の場合、
余程のことが無い限り
営業利益は、プラスになる。ゆえに両方の比率を満足していれば、健全経営なのだ。

で、30万円の給料であれば、
30万円÷0.5=60万円
60万円÷0.6=100万円
100万円÷30万円=3.3倍
となり、給料の3倍を稼いだことになる。

給料の3倍以下の稼ぎ(整備売上)であれば、赤字体質と言わざるを得ない。

問い合わせ先 株式会社ティオ

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