おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、長在車をなくすー2.長在車はナゼ悪いか、です。
長在車が悪い、つまり経営や販売に悪影響を与えるのは、言わずと知れたことではある。
が、今一度確認のために列挙しておきたい。
まずは、資金繰りを圧迫するから経営にはマイナスである。
仕入れたクルマが長期にわたって売れなければ、仕入れ代金が回収できない。
そればかりか、在庫するためは在庫経費がかかる。
20万円の利益を見込んでいても、在庫経費が一日当たり2,500円かかるとして、
60日在庫すると、利益は5万円しか残らない。
広告宣伝費、清掃費、各種税金や地代家賃、金利などと、値落ちなどを入れると
ざっと一日2,500円前後かかる。だから、早い時点で在庫から外さなればならない。
次に、展示場がくすんでしまうから、店舗としてマイナスである。
お客は在庫の内容をよく見ている。何時までも同じクルマが展示してあると、
「この展示場は売れないお店」という、レッテルを貼り付ける。
一度貼られたレッテルは、易々と剥がすことができない。
お店の信用問題にまで発展することも時としてある。そうならないためにも、早めに処理をすることだ。
そして、機会損失を生じさせ、売上面でマイナスである。
長在車の代わりに他のクルマを展示していれば、少なくても長在車以上に販売のチャンスは多くなる。
スクラップ置き場のように、12平米の貴重なスペースをムダにしてしまう。
長在車も枯れ木の賑わいの如く、埋め草として使うなどはもってのほかである。
このように、長在車は百害あって一利なし、である。
中販店が儲かる儲からないは、在庫期間が短いか長いかと同じなのだ。
100万円の売上から仕入れ代金や陸送費、AA代など80万円の原価を引いた残り
20万円を粗利益として計算するので、100日後に販売しても粗利益が変わらないとしている。
こうした計算をするので、長在車に対する「危機感」が希薄になるのだ。
有るのは、売れないといった漠然とした危機感だけである。
そこで、提案したいのが、在庫に係る経費も「原価」に入れて粗利益の計算をすべきである。
その上で、粗利益目標を立てることだ。
したがって、営業マンの粗利益目標も同様な目標を持たせ、営業マン自身にも長在車を意識させ、
日々の営業活動に落とし込むことが求められる。
長在車は、何時しか展示場の一つの風景になって馴染んでしまい、
経営者、店長、そして営業マンの目に入ってこなくなってしまって、忘れられた存在になりがちである。
そうならないためにも、在庫基準を明確位にして、意識の上で長在車が見えるようにすることだ。
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