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スキャンツールを使いこなす-4.スキャンツールを整備以外で使う

2012年01月26日 | 生産・作業全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、スキャンツールを使いこなすー4.スキャンツールを整備以外で使う、です。

スキャンツールは整備作業の専用ツールと思っていないだろうか?
OBD-Ⅱを搭載した車両全てに対して、スキャンツールは必需品だ。

ということは、何も整備作業専用ツールとは限らない。
例えば、下取りや買取の際に、故障コードの有無をスキャンツールで確認して、
有無や故障コードの内容によって、下取りおよび買取金額に反映させることは、いかがだろうか。

約40%の割合で故障コードが発見されているほど、何らかの不具合車がある。
これを見過ごして販売した結果、納車後に不具合が発生したら、瑕疵責任で保障整備を行わなければ
ならないことになる。

オイル交換などの軽微なことで済めば、笑い話で終わることもできるが、
何らかのパーツの交換や調整が必要ということになれば、売り手・買い手ともに悲劇である。

そうならないためにも、下取り・買取の際は、必ずECU情報の確認が必要なのだ。

また、販売にしても、故障コードに対して完全にメンテナンスして、「ECU完全対応車・保証車」と表示
することで、他社との差別化にもなる。

あるいは、オークションの出品表に「ECU完全対応車」とコメントしておくことで、高額落札も
期待できる。

このように、クルマの売買に、スキャンツールを使うことで、いらぬクレームを押させることになるし、
メンテナンス費用も抑えられる。

さらに、納車時にECUデータをスキャンし、データ保管して、その後定期点検の案内に「ECU点検」
をアピールすれば入庫にきっかけにもなる。

あるいは、定期的にデータを蓄積し、納車時との変化を読み取れば、予防整備の提案もできる。
そのためには、スキャンしたデータを告知していくことだ。見える化していくことで、安心の提供にもなるし、
安全の提案も可能となる。

いかがだろうか。
中販部門を持っている会社は、クルマの売買に、真剣にスキャンツールの活用を検討してほしい。


株式会社ティオ
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