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地域密着経営を形にするー5.地域商店と連携する

2012年01月20日 | 経営・オピニオン全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、地域密着経営を形にするー5.地域商店と連携する、です。

地域密着経営を形にするもう一つが、地域の商店と連携することです。

これから先地域の人口はさらに減っていくし、高齢化も加速している。
人口の減少と少子高齢化によって、経済は縮んで行かざるを得ない。

こうした経営環境にあって、新規の顧客開拓も行っていかねばならない。
どんなに頑張って、固定客化、生涯取引客を創っていっても、脱落していく
顧客は一定の割合である。

整備業の場合では、2年間一度も取引がない客を「脱落客(もしくは離反客)」になる。
点検、オイル交換、保険、車検などの取引が、2年間無い客の割合は、10~15%程度ある
のではないだろうか?

仮に10%とすれば、10年間新規客がなかれば、顧客は「0」になる。
この割合は、都会化されて所ほど比率が高いのではないだろうか。

したがって経営を維持するには、最低でも毎年10%以上の新規客を、開拓しなければならない。
そのためには、広告宣伝を10%アップするために、投資をしなければならない。

人口が増えている時代であれば、それなりの効果も期待できたが、人口が減る昨今では、
容易なことではない。

そこで、地域の商店(自社と取引している商店でも構わない)と、「顧客の融通」をしあう、
提携をするのだ。

パン屋さん、八百屋さん、魚屋さん、スポーツクラブ、お花屋さん、理美容院、自転車屋さん
などと、提携し相互に顧客を融通し合うのだ。ティオではこれを「ビレッジ戦略」と命名し、
企画に纏めている。

当然、板金塗装工場、中販店(自社で行っていない場合)、カーショップ、SSなども
ビレッジ戦略に仲間として、提携先の候補になる。

自分の客は皆の者、皆の客は自分のもの、と言う理念で連合体を組むのである。
例えば、整備工場でイベントを計画したとする。

その案内を、上記の各店舗の客に対して、メールやDMを使って案内をするのだ。
当然、特典付の案内になる。

逆に、パン屋さんが新商品を発売するときに、整備工場の客及び他の提携店舗の客に対して
案内ができるようにするのだ。

また、合同でフェアを開催してもいい。
あるいは、共通のポイントシステムを開発することも考えられる。

狙いは、コストを下げて新規開拓が相互に出来ること。
また、地域で顧客の囲い込みを進めていくのことだ。

こうしたことを円滑かつ確実に実行していくには「ホールディング会社」を共同出資で、
設立し、一元的に顧客管理や、イベントの調整、メール会員の獲得などを行うことを
検討するといい。

一国一城の主が集まって、一つのことを行うことは、強力なリーダーシップが
必要だが、時代を理解すれば、実現の可能性は大きいと思う。

こうしたことを商工会議所などに頼ってはダメ。また、〇〇商店街などといった商店街組合
などとも頼らないで、志がある店主だけで進めることが、成功の確率が高い。

いずれにしても、厳しい時代であることは間違いない。だからこそ、新発想の「意外性」に
掛けるのも一つの挑戦ではないだろうか。


株式会社ティオ
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