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スキャンツールを使いこなす-3.スキャンツールは故障診断器以外の使い方を

2012年01月25日 | 生産・作業全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、スキャンツールを使いこなすー3.スキャンツールは故障診断器以外の使い方を、です。

スキャンツールは、ご承知の通り下記の5つの機能を有している。
・ダイアスコード(故障コード)の読取・消去機能
・フリーズフレームデータ読取機能
・データモニタ機能
・アクティブテスト機能
・作業サポート機能

スキャンツールは、故障診断器としての使われ方が一般的である。
しかし、視点を変えるともっと使い方が広がる。

例えば、不具合発見器としての使い方である。
知覚できない不具合を、スキャンツールを使って、故障コードを読み取ってお客さまに知らせるのだ。

あるいは、データモニタ機能を使って、車両の制御に関するストリームデータ情報を読み取り、
それを時系列化して、将来の不具合発生を予測し、予防整備を提案するのだ。

私は、整備現場において、これからの本命は不具合発見器であり予防整備提案器としての
使い方ではないかと推測している。

ナゼかと言うと、お客自身が故障データを読み取ることもできるからだ。
そうしたフリーソフトやカプラなどの機材等が出回ってきている。

ネットに乗っていた情報で確証はないが、ある整備工場にお客がクルマを持ち込み、修理の依頼に来たそうだ。
その時に、客が自分で故障を見つけたので、その分を安くしてくれと注文を付けたそうだ。

不具合等の異常があると、モニターランプが点灯し、知らせてくれる。
その時、客は自分でOBD-ⅡのECU情報を読み取り、どこに不具合があるかを自分で
確認した後に、整備工場に修理依頼をする日が、目の前に来ている。

どの程度の客がそこまでできるかはともかくとして、コンピュータ化が不具合を複雑にする
一方で、誰にでも読み取ることができるようにもなるのだ。

このままの整備業界では、地盤沈下は避けられない。
そうならないためにも、スキャンツールだけではなく、関連する最新のバッテリーテスター、
ファイブガステスターなどを使って、より高度な診断であり、不具合発見などを行っていく必要があるのだ。


株式会社ティオ
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