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スキャンツールを使いこなす-2.スキャンツールは使ってこそ価値がある

2012年01月24日 | 生産・作業全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、スキャンツールを使いこなすー2.スキャンツールは使ってこそ価値がある、です。

スキャンツールの整備業界への普及率は、札幌整備振興会のデータによると、
多機能タイプが39.4%、コードリーダーが11.9%、両方保有が12.2%で、
合計63.5%となっている。

専業工場では、52.2%、ディーラーが94.9%となり、ディーラーの普及が目に付く。
因みに、有償化は46.1%で半分に満たない。

整備現場で使うには、先ず保有することだが、保有工場がどの程度利用しているかが
問題である。

知覚できな電子的な不具合がある場合には、たぶんスキャンツールで計測等を
行わずに、依頼事項だけに対応して納車してしまうだろう。

5台に2台が故障コードが記録されている現実を直視すれば、スキャンツールで、
入庫車両の全てに対して、計測するべきである。

ところが、整備現場では「経験のない不具合」や「不具合の原因が掴めない」場合に、
スキャンツールを持ち出してきて測定する。

これでは、正しい使い方が出来ないばかりか、故障コード等を読み取ってもトラブルシューティング
ができない。

全車両に使うのが難しいのであれば、車検や定期点検などの法定点検時に計測すれば
いいし、比較的安価なコードリーダーを複数台数用意して、計測する台数を増やすことを
考えることだ。

前述の有償化率が半分も満たないのは、普段使いが出来ていないことも、
大きな原因があるように思う。

せっかく購入したスキャンツールなのだから、毎日使って稼働率をあげることで、
データの更新料の負担も納得がいくのではないかと思う。

金の延べ棒を購入したのではないのだから、どうしたら稼働率が上がるかを、
社内で話し合い使う場面を増やすことだ。


株式会社ティオ
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