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達成率を高める車販目標を設定するー4.個人目標を設定する

2011年12月01日 | 営業・フロント全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、達成率を高める車販目標を設定するー4.個人目標を設定する、です。

全体の目標台数が決まったら、営業マン別の個人目標を設定する。
この場合も、前年実績の〇%アップ的な設定としないこと。

前年実績は、ある意味個人の実力を表しているので、この要素だけでもいいように思えるが、
実力には発揮する「母数」がある。

母数、つまり管理台数が50台の営業マンと80台の営業マンでは、同じ販売台数実績でも実力は
違ってくる。

したがって、前年実績に管理台数や経験年数、あるいは、年間給与などの要素も加味した
台数目標が望ましい。

例えば、前年実績、管理台数、年間給与の3つの要素から目標を決める場合、
それぞれの構成比を合計し3で除した比率を、個人別目標配分比にして、台数を決める。

あるいは、3つの要素の重要度を付加して配分する方法もある。
例えば、管理台数に重きを置くのであれば、管理台数のウエイトを「5」、前年実績は「2」
年間給与は「3」などと、ウエイトを設定して、配分するのだ。

いずれにしても、毎年のように「前年実績〇%アップ」という単純な目標設定からは
卒業し、より合理的で納得性の高い目標設定のルールを作ることだ。

個人目標が決まったら、個人の「方針」を作らせること。
流れ的に言えば、個人の方針をまず決めて、それを踏まえた台数目標を作ることになるが、
方針策定に慣れていない場合は、先に台数目標を決めてから、方針を作る方法でもよい。

方針は、台数目標を達成するために、自分の何を改めるのか、伸ばすのかを決めることから
始める。

それが決まったら、次にその実現に何が必要かを箇条書きに纏めさせて、
「私の実行課題」として模造紙大の大きな用紙に書かせて、会議室などに貼り出す。

こうしたことが「自己啓発」となって、日々努力をし、そのことが「成長」に
繋がるのだ。ややもすると、会社と自宅の往復で、自分を高めることの時間やテーマを
見失いがちなるのを、半強制的であるが「私の実行課題」が、その役目を果たすことになる。


毎月の営業会議では、この実行課題の進捗を発表させて、進捗を評価し、必要に応じて
アドバイスやサポートをして、達成の手伝いをリーダーを初め、全員でかかわりといい。

結果に対して、良いの悪いのと評価しても、それは後の祭りである。
評価すべきは、どう行動したのか、何に対してどう努力をしたのかである。

これがあって、行動を改めることになるし、努力のターゲットが明確になる。
つまり、目標に対する「プロセス」を評価して対策することで、達成の確度が
高まることになるのだ。


株式会社ティオ
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