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中古車は高く売るより早く売れー1.早く売るメリットとは

2011年08月17日 | 営業・フロント全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、中古車は高く売るより早く売れー1.早く売るメリットとは、です。

中古車販売の格言に「中古車は高く売るより早く売れ」というのがある。
この類の格言は、何度か耳にしたことがあると思う。

商売は「利幅」と「回転」によって「利益」が決まる。
この利幅と回転は、基本的にトレードオフの関係にある。

利幅が大きい商品は、回転が少なくなり、利幅が小さい商品は回転が多くなる、
というのが商売である。

例えば、一般的に「SUV」は、利幅があるが、多く台数は売れないが、逆に「コンパクトカー」は、
利幅が小さいけど、台数が多く売れる。

格言が言わんとするところは、変に突っ張って利幅に拘っていると、商機を逃して
しまうことになるが、ある程度の利幅であれば、一日でも早く売った方が得策である、
ということだ。

それは、中古車は「生鮮品」と同じで、鮮度が大事だからだ。在庫が一日でも長くなれば、
鮮度が落ち、売りにくくなってしまう。ここに早く売るメリットがある。

早く売ることで、利幅を多く確保することができる。詳細は、次項で述べるが、
在庫するには、在庫経費がかかる。在庫日数が多くなれば、その分在庫経費は膨らみ
利益は少なくなってしまう。だから、早く売る必要があるのだ。

さらに、メリットとして、早く売ることによって展示場が活性化できるからだ。
何時までも同じ在庫車が巾を利かせていると、「この店は売れていない」といった
イメージをユーザーに与えてしまう。このレッテルは、中々剥がすことができない。

もう一つメリットがある。それは、早く売ることで営業マンの士気を高くキープできるからだ。
長在車が半分もあると、営業マンの士気は高まるどころか、下がってしまいかねない。
常に、在庫が回転し、新鮮な展示車があることで、営業マンの士気はキープできる。

さらに言えば、早く売ることによって「既納客」を多く作って、客数を多く持つ方が、
他の付加価値販売を大きくすることにもつながる。

こうしたメリットがあるので、高く売るよりも早くることを優先する必要がある。



株式会社ティオ
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