めざせ中医学的健康生活

日本人中医師による美容と健康に役立つ情報。「未病を防ぐ」をモットーに心と体の健康を保ち、毎日楽しく暮らせますように♪

清明

2008-04-04 | 二十四節気
あっという間に4月になってしまいました

今日からは“清明”です。

「気候は温和で草木が萌え、杏や桃の花が咲き、人々に清新明朗な感覚を与える」と言った意味があるらしい。

桜ではなく杏なのが日本と違って中国らしい表現ですね。

この頃には陰が好きなネズミは姿を消し(地下の穴の中へ)雨上がりには虹が見れることもあるそうです。

雨上がりには空をチェック

農作業上重要な時期らしく、清明前後に種を播くようです。都市部でも“木を植えたり造林するのは清明を過ぎてから”と言われてるらしい。



そんな“清明”ですが、ではこの時期はどういう風に養生すればよいのか?というと、、、

まだ肌寒いので、腎を補い陰陽の虚亢の調節を中心に。


“陰陽の虚亢”とは、陰陽のどちらかが“虚”の状態の為もう一方が亢進状態になる事を言います。

見たところは亢進状態の症状があるので、ついつい亢進の部分を鎮める様に対応しがちですが、根本の原因は“虚”なので、これを補わない限りは亢進状態がおさまりません。

この時期に問題となる陰陽調節に関係する症状には

陰虚陽亢:頭痛眩暈、耳鳴り、目のかすみ、失眠多夢、膝腰のだるさ、顔の赤らみ

肝腎陰虚:眩暈、目のかすみ乾燥、耳鳴り、腰脚のだるさ、かかとの痛み

陰陽両虚:眩暈、目のかすみ、歩行時のふらつき(感覚)、動悸息切れ、夜間頻尿


があります。“どちらか”なのにナゼ陰陽両虚(どちらも虚)が?  これは、もともとはどちらかの虚だったのが、長期間続く事によってついにはもう一方にまで影響してしまった結果です。

陰陽の特徴に“陰陽互根”(互いに依存しあっている)とあるように、一方が虚になると終いにはもう一方も虚になってしまうのです。

なんだか不思議ですね。


これらの症状は本質的には“虚”である為総合的な対応が必要となります。その中でも特に大事なのが精神面の調節。

感情のコントロール

なんです。感情の起伏が特に影響を与えやすく治療にも影響するので・・・・・


これが一番苦しい&難しい事なんですけどね

とにかくなるべく心穏やかに過ごしましょう。


あと強調してある事は「この時期に外に出ないで閉じこもっているなんて事は絶対あってはならない

「楽観的な心情で、頻繁に木のあるところや河沿いを散歩し、新鮮な空気を沢山吸って 更に運動をして、睡眠をしっかりとって早起きを心がけると良い」


日も長くなって天気が良い日は本当に気持がよくお散歩に出かけたくなります。こんな時に家の中にこもっているなんてそれだけでストレスになりそう

私もお散歩(&運動)始めよう

それから、、、大根の花まで咲かせてしまった畑をなんとかしないと~

コメント
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