しばらくご無沙汰してしまいました。
今日は妙高市でも《高温注意報》が出され、
《熱中症にならないよう気を付けましょう》とアナウンスが流れました。
3年前に、私たちは高齢化率が50%を超えた地区
4か所に配属されましたが、
現在その他の地区でも高齢化、過疎化が進んできました。
今年度はそういった過疎集落や市街地に入らせてもらい、
地域の現状をお聞きすることになりました。
その中の1つ、大久保集落の様子をお伝えします。
大久保集落は旧妙高村にあり、現在2世帯で生活されています。
とてものどかな場所ですが、
ここに行きつくまで、実は…すご~く怖い思いをしました。
この集落への道は3本あります。
始めて行ったので3本あるとは知らず、
妙高高原方面からの進入経路を使いました。
道はかなり細いけれど、入り口の案内版に大久保と書いてあります。
運転は私(根岸)助手席に岩崎さん。
「この道、本当に上がる?」
「書いてあるもんね…」
「行くよ~」
思いきって前進しました。
まさかの超~細い 山の斜面に沿った(はみだした?)
軽自動車がやっと通れる道です。
助手席側の岩崎さん「こわーい」
前から車が来ても、すれ違うどころか、バックも出来ない恐怖感!!
ワ~ワ~と叫んでいたような、
しかしハンドルを握る手はしっかりと、
前しか見ない(横見る余裕はない)
必死で集落にたどりつきました。
冷や汗をかいた先には、こんな穏やかな人たちが暮らしています。
この写真は2度目におじゃました時のものですが、
あの怖い道は、お父さん「よく通るよ。専用道路だな」と。
他にいい道がある事をこの時知りました。
「あるもんしかないよ」と言いながら、
おいしいコーヒーやお茶
キュウリ漬けや煮物を出して下さいました。
区長は交替制
2軒で仲良く 何でも話し合って決めているそうです。
田んぼがあるし、最後までここで生活するとおっしゃっていました。
家の脇を上がった所に
綺麗に手入れされている春日神社がありました。
道の両脇には、開花間近の山百合が向かえてくれます。
この山には鹿が顔を出すくらいで
獣はあまりいないとのお話でしたが、
過去に熊が出て、作物を荒らされた事があったそうです。
話し合った結果
この集落ではスイカとトウモロコシは作らないと決めたそうです。
美味しい物さえなければ何にも来ない
確かにそうですね。
おじゃまさせていただいて、お話をきかせてもらい
とても清々しい気持ちにさせてもらった気がします。
現状を受け止めて、
身の丈で暮らす。
そんな事を教えてもらった気がします。
お元気でいて欲しいと思いました。