妙高市 地域のこし協力隊・サポート人ブログ~妙高発 広げよう地域の輪・和・話~

地域のこし協力隊と地域サポート人が地域で見聞したこと・地域の魅力をリアルタイムで発信していきます。

回想法~長沢いきいきホームにて~

2014年12月12日 | 長沢地区

11日、長沢いきいきホームで地域の集いが開催されました。

12月から春まで、今年の冬期間は4名の方が入居されていますので、

その方々と、地域から集まってくる方と、にぎわいました。

 

いつものとおり、お茶のみ(皆さんで持ち寄った野沢菜漬けやかぼちゃの煮物、ピーナッツなど

長沢産のうまいもん盛りだくさんでした)をして、介護予防サポーターさんから

美空ひばりの曲に合わせて軽い体操。

 

 

その後、市の福祉介護課の保坂さんから「回想法」を紹介していただきました。

「回想法」とは、高齢者の記憶を引きだし、共感しながら心の安定を図り、

懐かしい楽しい思い出をよみがえらせることで、精神的に心地よく、安定を

もたらし、認知症の進行を遅らせたりするものです。

妙高市と友好都市である愛知県北名古屋市では回想法を積極的に取り入れられています。

http://www.city.kitanagoya.lg.jp/fukushi/3000067.php

妙高市での活動も載っていますよ!

 

ということで、保坂さんが手にしているのは

・・・下駄。

私は初めてみました。

雪国用。雪が入らないように、足先部分はカバーがついて、

滑り止めもちゃんとついていました。

「これは昔嫁入りのときに持って行ったのよねぇ~」

「ここに、ふわふわの毛がついてるのもあるんだよ」

と、一気に場がなごみ、昔話に花が咲きました。

下駄ひとつで、何十分も話が続きます。そこから話も広がります。

雪が積もり厳しい冬がやってきますが、こうやって心をほっとさせる時間は

心と体に優しいですね。

 

この笑顔。

毎回、歌を歌って会を閉じます。

今日も「籠の鳥」、おばあちゃんの十八番です。

切ない歌詞なんですよ・・・きっと昔を思いながら、歌っていらっしゃるんだろうな、

と毎回思います。

切ない歌ですが、みんなで歌うと、笑顔満載です。

 

今日も、笑顔をありがとうございました(*^_^*)

 

 

 


米・・・ポン菓子へ

2014年12月11日 | 日記

雪も積もり、本格的な冬へ突入しましたが、秋の話題をすこしお届けします。

 

妙高市の5年生は総合学習の時間に米作りをしています。

先日は米こめサミットの話題をお届けしましたが、米こめサミットでも

試食に出した「ポン菓子」の話です。

 

新井南小5年のPTCで、自分たちで作った米でポン菓子を作りました。

長野県小谷村の集落支援員、高橋さんがポンマスターということをしており、

ぜひ子供たちの米をポン菓子にしたい、と相談したら機械持参で

小学校まで来ていただけることになりました。

 

こんな感じでセットをして、PTCは始まりました。

米をポン菓子にするまでに、窯を余熱します。

その間に、ポン菓子のできる仕組みや、材料となる米の話(適切な水分量や

米の種類など)、蕎麦でも豆でもできるんだよ、などいろんな話をしました。

昔は紙芝居とともにポン菓子屋さんがいて、家からお米をもってきて

ポン菓子にしてもらって、おやつでたべたんだよ~と。

 

そして、

窯が温まったら、3合の米を投入し、ひたすら同じペースで窯を回し続けます。

軍手をして、数を数えながら順番にまわしました。

女子は蜜づくりに勤しんでいます。

 

回しながら、窯の圧力が高まるのを確認します。10分ほど回し続けたでしょうか。

「そろそろ、ポンしましょう」

という高橋さんのお言葉。

1回目は高橋さんがポンしましたが、2回目からは交代で男子が!!

 

決定的瞬間激写!

結構おおきい音とともに、米がぽーーーんっとはじけ飛びました。

(隣では保育園児がお昼寝でした。ごめんなさい。

そして、1年生のヤギ「ちゃちゃまる」は違う場所へ避難してくれていました)

怖い子は耳をふさいで離れた場所へ避難(・_・;)

 

水蒸気と米がはじけ、めでたくポン菓子の出来上がり。

ほっかほかのポン菓子を試食しました。

最近はもっと美味しい市販のお菓子があふれていますが、あえてポン菓子。

初めは「なんでポン菓子なんだよ」と乗り気でなかった子供も、この工程が面白くて

出来立てが美味しくて笑顔笑顔・・・

下が生米。上がポンした米。大きく膨れました。

できたものに、女子が作ってくれた蜜をからめて味付けをします。

この味付けも、チョコレートで固めたら?カレー味は?キャラメル味がいい!

といろいろな意見がでました。材料が「米」だから、相手を選ばないのかもしれません。

軽いし、エネルギー補給に山に持っていったりするのもいいよね、とも。

つまみ食いしながら、カップに入れて甘いポン菓子も試食しました。

 

南小5年生がつ平田でつくった米は「ヒカリシンセイキ」。そして名付けて「オレヒカリ」。

炊いて食べると甘味のある非常においしいと評判のお米でした。

ポン菓子にしてもほのかな甘みのするお米。

 

この日は全部で9合を菓子にしました。

昔懐かし、こんな風にしてお持ち帰り。

5年生、田植え稲刈りもよく働きましたが、ここでも手速い。

チームワークであっという間に完成しました。

家に持って帰って、おじいちゃんおばあちゃんに食べてもらえたのでしょうか?

 

 

お米は日本の大切な主食。

米こめサミットでも、妙高市内の5年生が米作りに関して、農業に関して、食料自給に関して、環境保全に関して、など

様々な角度から発表していました。

農業も特に中山間地では担い手が不足し、耕作放棄地も広がりつつあります。

逆に都会の若者や、定年退職した方々が農業を始めることも増えてきています。

農水省でも「農業女子プロジェクト」http://www.maff.go.jp/j/keiei/nougyoujoshi/が発足

して1年が経ちます。また企業とコラボして、女子向けの真っ赤な軽トラや、かわいい農作業着も

開発されたり、農業に関して、おもしろい角度から取り組むところがたくさんあります。

農業用機械も、これからは女性も運転して、作業風景が変化するかもしれないですね。

 

サミットでも南小の子供たちが「かかわること」をキーワードに挙げていましたが、

これからもいろんな形で米つくりに、農業にかかわることができたらいいなと感じます。

 

 

後日談。

糸魚川の集落支援員さんにもこの話が伝わり、糸魚川市根知地区公民館でも地域の方と

ポン菓子つくりをしました。小谷集落支援員高橋さんと、地域おこし協力隊の田村さんとともに。

そこでは、地元の酒蔵さんから酒米を分けていただき、食べ比べをしました。

米こめサミット試食用に米を持参していったので、根知の方にも妙高の米を食べていただきました。

「妙高の米なんて、あんまり食べられないよ~」なんて言いながら、

「甘いっ」と根知の方から感想をいただきました。確かにほんのり甘かったです。

根知の小学校の教頭先生方や、移住してこられた方も集まり、ちょっとした米談義ができました。

 

小谷村は地震後、みんなで力を合わせて復興にがんばっているとのお話です。

今後もつながりを大切にしていけたらと思います。

 

 

 

 


長沢の大根加工と長沢茶屋

2014年12月10日 | 長沢地区

9日、小雨の降る中・・・

今年最後のNPO法人いきいき・長沢での切り干し大根つくりに

お邪魔させていただきました。

先週末、初雪なのに大雪が降ってしまい、大根も雪の下なのでこれが最後です。

かなり出遅れてしまったので、お母さんたち真っ最中のところに、本当に

「じゃま」をしにいった・・・のが本当のところです。おかあさん達すみません。

皮むきはお隣で「こでまり」のみなさんが行い、

むかれた大根を縦に切っていきます。

途中で、美味しいものが!!!

食べた後なので、切り干し大根があまりなくて申し訳ないですが。

歯ごたえがとてもソフトで美味しい切り干し大根なのです。やわらかい。

どうして?と聞くと、長沢の土だよ、とお母さんたち。

こんな美味しい切り干し大根を給食で食べられる子供たち、いいなー(*^_^*)

乾燥させるために、このように並べます。

水分が抜ければ軽いですが、ここまでの作業はかなり、重たい作業が続きます。

 

 

 

こちらが11月の大根で作った切り干し大根。

他にも

丸い形のまるぼし大根。

夏につくったかんぴょう。

とても色の白いきれいなかんぴょうです。

道の駅あらいで、販売しています。

 

 

ラベルにも書いてありますが、廃校になった旧長沢小学校の給食室で

作業をしています。

教室は荷物がおいてあったり、袋詰め作業をする部屋になっていたりします。

今日はこれから袋詰め作業があるよ、と朝一番に連絡を頂きました。

ので、これから伺おうと思います。

 

それから・・・

昨日はお昼に長沢茶屋でこちらを頂きました。

冬季限定「鴨そば」です。

雨が雪に変わった昨日・・・、これで体を温めて(汗をかきました)、蕎麦湯をいただいて

ほかほかに!

こんな風景を見ながら、そばを頂きましたよ

長沢茶屋は12月28日までの営業です。(春まで冬期休業です)

鴨そば、お勧めですよ!

 


妙高と富山~スゲで繋がりました~

2014年12月08日 | 平丸地区

初雪で大雪だった先週末の6日。

あらい道の駅で富山テレビ放送http://www.bbt.co.jp/の生中継がありました。

 

富山の福岡町では「菅傘」が特産で、

2009年(平成21年)には、「越中福岡の菅笠製作技術」として、国の無形民俗文化財の指定を受けたそうです。

妙高市平丸地区も地域のこし協力隊が入り、スゲ細工の継承に取り組んでいます。

今回、この「スゲ」が縁を繋いでくれました。

どちらも来年の干支の「未」です。

左が平丸のスゲ細工です。

富山からきたひつじさんは、クリスマス仕様なのかな?キラキラでしたよ☆彡

 

スゲ細工はその継承が課題です。

少子高齢化により作り手も減り、制作には手間も時間もかかります。

スゲは育てて刈取り、干して、湿度がちょうどよい冬に制作をします。

スゲ刈りは真夏にぐっと集中して行い、一気に干します。

いろいろな背景がありますが、絶やしたくない、と思う気持ちは

富山も平丸も同じなのだと思います。

 

平丸のスゲ細工は十二支が有名です。

個性的で、日本の干支を素晴らしく表現してあります。

富山の菅傘は暑い夏にかぶると涼しく、冬は雪をよけてくれます。

 

勢ぞろい(*^。^*)

 

材料を育てるところから、作品の完成まで、すべて人の手仕事。

この温もりを継承していくことが大事なんだろうなと感じました。

 

平丸地域でどのようにしてスゲ細工が伝えられてきたのか、

生活にどうかかわってきたのか・・・そして長い年月を経て現在。

そういった背景を知ることで、また違った角度から感じることができます。

 

十二支のスゲ細工を目の前に、彼らの歴史にまで思いをはせてしまった

そんな雪の日の時間でした。

 

スゲが結んだご縁。

いつか、富山にもうかがえるといいなと思います。

 

 

 

 


感謝の会(新井南小学校)

2014年12月03日 | 日記

新井南小学校にて「感謝の会」が開催されました。

全校児童67名の小学校。

登下校時の挨拶や、朝の読み聞かせ、クラブ活動や各学年の総合学習に

地域内外の大人がたくさんかかわりを持って学校を支えています。

感謝の会には25名ほどの方が参加されていました。

 

防犯パトロールの方々、そして駐在さん。

春よりも挨拶の声が大きくて、成長が感じられます!と嬉しいお言葉を頂いていました。

他にも、源流体験では一番難しいチャレンジコースに挑戦した話や、

筋蒔きから始めた米作りのエピソードなど、各学年の取り組んだ体験が

よくわかるお話をたくさん聞かせていただきました。

平丸の地域のこし協力隊は、昨年、5,6年生にスゲ細工体験で協力をしました。

また声をかけてくださいね、と話していました。

お話のあと、ひとりひとりに5年生が育てた棚田米と平田米のミニおにぎり。

2年生が育てた大根で作った漬物をみなさんでいただきました。

色紙には子供たちからのメッセージが・・・!うれしいですよね!

しばらく歓談をして、最後に一年生から終わりの言葉。

緊張して言葉を忘れてしまったりもしましたが・・・。

上級生が見守るなか、和やかに感謝の会は閉じられました。

 

学校でいろんなことを教えてくれる大人の存在。

感謝の心をもって接することの大切さと、いろんな人がいて成り立っていること、

憧れの存在ができること、自分のやってみたいことがみつかること、

そんなことを何となくでも感じてくれたらいいな、とふと思いました。

 

大人たちも、子供たちと時間を共有し、その中から感動をたくさんもらっているんだよ、

との大人からのメッセージ。

お互いに受け止めあって、またこれからも、活動が続くことを楽しみにしていきたいと思います。