妙高市 地域のこし協力隊・サポート人ブログ~妙高発 広げよう地域の輪・和・話~

地域のこし協力隊と地域サポート人が地域で見聞したこと・地域の魅力をリアルタイムで発信していきます。

高齢化

2014年07月26日 | 日記

しばらくご無沙汰してしまいました。

今日は妙高市でも《高温注意報》が出され、

《熱中症にならないよう気を付けましょう》とアナウンスが流れました。

 

3年前に、私たちは高齢化率が50%を超えた地区 

4か所に配属されましたが、

現在その他の地区でも高齢化、過疎化が進んできました。

今年度はそういった過疎集落や市街地に入らせてもらい、

地域の現状をお聞きすることになりました。

その中の1つ、大久保集落の様子をお伝えします。

 

大久保集落は旧妙高村にあり、現在2世帯で生活されています。

とてものどかな場所ですが、

ここに行きつくまで、実は…すご~く怖い思いをしました。

この集落への道は3本あります。

始めて行ったので3本あるとは知らず、

妙高高原方面からの進入経路を使いました。

道はかなり細いけれど、入り口の案内版に大久保と書いてあります。

運転は私(根岸)助手席に岩崎さん。

「この道、本当に上がる?」

「書いてあるもんね…」

「行くよ~」

思いきって前進しました。

まさかの超~細い 山の斜面に沿った(はみだした?)

 軽自動車がやっと通れる道です。

助手席側の岩崎さん「こわーい」

前から車が来ても、すれ違うどころか、バックも出来ない恐怖感!!

ワ~ワ~と叫んでいたような、

しかしハンドルを握る手はしっかりと、

前しか見ない(横見る余裕はない)

必死で集落にたどりつきました。

冷や汗をかいた先には、こんな穏やかな人たちが暮らしています。

この写真は2度目におじゃました時のものですが、

あの怖い道は、お父さん「よく通るよ。専用道路だな」と。

他にいい道がある事をこの時知りました。

「あるもんしかないよ」と言いながら、

おいしいコーヒーやお茶

キュウリ漬けや煮物を出して下さいました。

区長は交替制

2軒で仲良く 何でも話し合って決めているそうです。

田んぼがあるし、最後までここで生活するとおっしゃっていました。

家の脇を上がった所に

綺麗に手入れされている春日神社がありました。

道の両脇には、開花間近の山百合が向かえてくれます。

この山には鹿が顔を出すくらいで

獣はあまりいないとのお話でしたが、

過去に熊が出て、作物を荒らされた事があったそうです。

話し合った結果

この集落ではスイカとトウモロコシは作らないと決めたそうです。

美味しい物さえなければ何にも来ない

確かにそうですね。

おじゃまさせていただいて、お話をきかせてもらい

とても清々しい気持ちにさせてもらった気がします。

現状を受け止めて、

身の丈で暮らす。

そんな事を教えてもらった気がします。

お元気でいて欲しいと思いました。