昨日は米こめサミットでした。
妙高市内の小学校5年生は総合学習で「米つくり」をしています。
全体テーマ「米づくりからふるさと妙高を考えよう
~妙高の明るい未来に向けて~」を基に、各校の発表がありました。
このようにパネルに米作りの様子や、発見したこと、研究したことが張り出されています。
こんなコーナーもありました。
そして、別室では交流発表も行われ、オブザーバーも入り意見交換が行われました。
子供たちは各発表を聞き、パネル展示もまわったあと、サミットです。
代表児童が発表をします。
水原地域で米つくりを行った新井南小学校。
中山間地域の棚田と学校周辺の平田で米作りをしました。
上小沢の岡田光一さんから田んぼをかり、天水田での稲作。
「稲は人の足音を聞いて育つんだよ」
と手をかけることは大切で、それだけ大変な作業にもなるのですが
昼夜の温度差が大きく、農薬を使わないので生き物が多く、微量元素を
含んだ幻の大滝の水を引いて行った米作りの発表は素晴らしかったです。
米作りをする人が減り、人口減少、高齢化、農業離れが進むなか、
何ができるのか?
「地域を知ること」「米作りにかかわること」
そう発表した南小の子供たち。ぜひ、これからも大人と地域とかかわってほしいです。
各校、素晴らしい発表が続きました。
妙高高原は冷涼な気候なため米作りには向いていない地域もあり、
そこは観光地でもあるので米を活用し、PRをしていけばよいと思うという発表。
農薬は使い方を間違えなければ安全であり、機械や肥料など多額の費用がかかるから会社で経営したほうがいい、という考え。
組織としてやり、一年を通じて仕事がある、と。
お米の消費量を伸ばすには、お弁当だ!という意見。
食料を輸入に頼っている日本。食料自給率39%を体験するために自給自足型キャンプをした小学校もありました。ニジマスを絞めてたべる体験。
食べ物を大切にし、粗末にしない
いただきます、ごちそうさま、をきちんと理解し感謝する
食料自給率に関心をもつ、という宣言も出ました。
最後は濁川教育長のお話でした。
稲作のルーツからお話があり、日本に稲作が渡り、米つくりが始まったころから
農地争いが始まり豪族ができたこと。
〇〇新田、という住所のところは、江戸時代に水田が広がっていた由来があるよ、と。
昔は牛や馬を使って稲作をしていたこと。
2学期までの体験を生かして、3学期は引き続き、考えることをしていってほしい、
TPPは?これからの農業はどうあるべきか?
新聞をしっかり見ながら、みていってほしい、と非常にわかりやすく引き込まれるような
お話でした。
ひとつひとつ経験を重ね、子供たちは成長していきます。
そこからでる柔軟な発想、素直な意見を受け止め、一緒にこれからも
成長していけたらと思える、素晴らしい米こめサミットでした。