車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

須須(すず)神社 in 石川県珠洲市三崎

2017年11月17日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・石川県

珠洲市三崎町寺家(じけ)、能登半島の先端、葭ヶ浦(よしがうら)を前に鎮座される「須須(すず)神社」。御祭神は『天津日高彦穂瓊瓊杵尊(あまつひこひこほのににぎのみこと)、美穂須須美命(みほすすみのみこと)、木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)』。

「当社は高座宮・金分宮の両社にご夫婦の大神様を祀り、須須神社と称し「三崎権現」・「須須大明神」と尊崇され、東北鬼門日本海の守護神として、あまねく信仰され、災難除けの御神徳あらたかな御社であります。第十代崇神天皇(約2000年前)の御代能登半島最東北端の山伏山(鈴ヶ嶽)の頂上に創建され、天平勝宝年間に現在の地に遷座した国史現在社・延喜式内社であります。境内由緒より

二の鳥居と社号標

二の鳥居前より神域を守護されるのは、皇紀二千六百年奉納のソフト系獅子顔の狛犬さん一対。阿形さんは玉の上に手を重ねています。一見気難しそうでいて何故か懐の深そうな顔は結構好みかも(笑)

さらに進んで、三の鳥居前より神域を守護されるのは、同じく皇紀二千六百年奉納の出雲丹後系狛犬さん一対。出雲に縁の祭神が祀られる社に、これ以上強力な守護獣はいませんね。阿形さんの足の間には大きな玉を抱く子狛さん。

思いのほか距離のある参道は、まるで緑のアーチに包まれたような深さで、先へと続きます。国の特別史跡・名勝・天然記念物に指定された須須神社の社叢(しゃそう)。ここにはほとんど自然のままの生態系が今も大切に残されています。

流造の拝殿

拝殿前左右より神域を守護されるのは、大きな鼻と真っ直ぐ太い尾が特徴の狛犬さん一対。浪花でも丹後でも無い・・このタイプのお顔にはあまりお目にかかった事が無いので、おそらくこの地域独自の狛犬さんかもしれません。

文治3年(1187)、奥州平泉へ下向途中の義経一行は、ここで航海安全の祈願をしたと伝えられています。願いが通じたのか、それまで大荒れだった海は静まり、義経は神威に感謝して「蝉折(せみおれ)の笛」を奉納。その笛は社宝として大切に保存されています。絵馬には大河ドラマ「義経」の原作者である『村上元三氏』の句と共に、「蝉折の笛」が描かれています。

【 義経は 雪に消えたり 須々の笛 】

珠洲市の人・一路の句碑【 行く雁や 北の海守る 須須の神 】

神社の入口近くに有った「キリコ庫」。中には「日本一の大キリコ」が収蔵されています。高さ16.5m、重さ4t、屋根の大きさが約12畳と、文字で書いても実感がわきません。まぁ、少なくとも屋根が私の寝室の二倍の大きさだと言うのは理解できました。庫の前に立ってもらった御亭主殿の存在感が・・(^^;)

参拝日:2015年5月23日

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御神名一口メモ

『美穂須須美命(みほすすみのみこと)』、出雲風土記にのみ登場する神で、父母は「大国主神」と「沼河姫神」。国引き神話で結ばれる出雲の「美保関」と越(能登半島)の「珠洲岬」に鎮座。島根県美保郷の由来となった神。


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