車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

伊豫岡(いよおか)八幡神社 in 愛媛県伊予市

2021年01月08日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・愛媛県

伊予市上吾川に鎮座される「伊豫岡八幡神社」。御祭神は『誉田別命(ほむだわけのみこと)・足仲彦命(たらしなかつひこのみこと)・息長足姫命(おきながたらしひめのみこと)』

由緒「清和天皇貞観元年8月、豊前宇佐八幡宮を山城国男山八幡宮へ勧請の節、当地に泊船して不思議な霊験があり、畏みて宮殿を建立して奉斎したという。 旧大洲藩主の祈祷所でもあった。」愛媛県神社庁

鳥居の先に聳えるように建立されているのは、江戸時代末期・嘉永2年(1849)の建立と云われる隋神門。その先にはさらに上に続く石段が見えています。

隋神門内よりご祭神と神域を守護されるのは、僅かに朱の色が残る「矢大神・左大神」

随神様の傍らには、同じく木製の神殿狛犬さんが神域を守護されています。足元に残る薄青緑や口中の朱など・・おそらく奉納当初は、綺麗に彩色されていたのでしょう。色を失って更に凄みが増してきました。

随神門の上部には、精緻な彫刻が施されていますが、流石に遠すぎて私達のデジカメでは捉えきれません。辛うじて捉えられた龍の顔、かなりユーモラス。

石段の先、緑の小山を背景に鎮座される拝殿は、江戸時代前期:元禄7年(1694)の建立。

本殿左右、素焼きの神殿狛犬さんの足元には、魅力的な表情の鬼瓦が置かれています。が、撮影の場所としてはこれがせい一杯で、お顔の全体は見られません。

流石に記憶があやふやで確証がもてませんが、拝殿内(だと思う)には一対の木製の御神馬も奉納されています。「修復奉納:田中進」と名前があり、それなりの年代を経たものと思われます。

拝殿前の左右より神域を守護されるのは、関西では割と馴染みのある顔立ちの狛犬さん一対。文化9年(1812)正月吉日建立とあります。

鳥居の奥に鎮座される境内社。石鳥居には「文久二年(1862)壬戌三月」と刻まれています。

社殿は絵馬殿としても使われていたのでしょうか?開放的な佇まいの内側には、沢山の「菰樽」と絵馬が奉納されています。

伊予市指定文化財の「征露凱旋記念奉納絵馬」。説明には「砲弾が飛び交う激しい戦場にあって赤十字の腕章をつけた救護兵たちが負傷したロシアの敵軍将校を救護する様子を描いている。下吾川の農村兵士たちが、ロシア負傷兵に対して人類愛を貫いていたことを産土神(うぶすながみ)に報告し、後世に語りかけている貴重な文化財である。」

拝殿の左右より神域を守護されるのは、明治23年(1890)4月吉日建立の玉乗り狛犬さん一対。それぞれが抱え込んだ大きな玉には、美しい装飾が施されています。

この開放的な社殿の中には沢山の「菰樽」が積み上げられています。そしてその上に小さな親子猫がささやかに生を営んでいます。どうぞ、つつがなく命を全うできますように・・神の加護のありますように。

神社境内に分布する10基からなる「伊予岡古墳群」。うち南西部の1基は「月陵(つきのみささぎ)」と呼ばれています。

参拝日:2011年6月15日


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