台湾台中おせっかい日記

2001年に台湾の台中へやってきた日本人女性が、好奇心丸出しで探した台湾グルメ、文化、風景をつづります。

四季茶会 ①

2010年12月07日 | 台湾の茶会 茶葉 茶道具

12月3日の夜、お茶会へ誘われて、マリーさんと行ってきました。

竹山のウーロン茶生産者で、茶人でもある蔡白梅さんが会員の「中華茶藝聯合促進會 台中會」主催です。今年の1月に、南投県信義の梅林でお茶会もしました。年に数回、不定期に大きなお茶会を開催するそうです。

今回の茶会は『四季茶會』ということで、四季がテーマ。

お茶席会場は、中央が「太極」で、それを囲んで、春、夏、秋、冬の席が5席ずつしつらえてありました。上の写真は、対極の席で、白、黒、各1席ずつ。

       
      春の席。緑の卓で、司茶者の衣装は白。  若葉と青竹のイメージ。

       
     夏の席。卓の色は紅で、司茶者の衣装はエンジに近い紫。

      
    秋の席。卓の色は橘色で、司茶者の衣装は紫。

   
   冬の席。卓の色は黒で、司茶者の衣装は薄こげ茶。

    
白梅さんの卓だけ、なぜか下の部分が鉄製。
冬の背景には、信義の梅林から伐採してきた梅の木が使われていて、雪が積もった雰囲気を演出していました。

こういう卓と椅子が、今回の茶会のためにすべて特別あつらえしたものだそうで、今後、どう扱うのか、売るのか、またいつか使うのか、決めていないそうです。
1つ、自宅の茶席用にほしかったのですね。

各席での茶葉は、
 春:   龍鳳峡烏龍
 夏:   馬祖烏龍(馬祖で今年初めて茶葉の栽培に成功して摘み取られた一番茶です)
 太極:  白毫烏龍
 秋:   凍頂烏龍
 冬:   木柵鐡観音

馬祖の烏龍茶とは、初めて聞きましたが、馬祖の南竿で、邱さんがお茶の木を栽培し、ようやく茶葉が取れるようになって、ついに今年茶摘をしたそうです。珍しいお茶です。

たまたまそれをいただける夏の席に座り、話題は、その馬祖のお茶の話になりました。
馬祖の気候からすると、台湾の高山と似ていて、海風が吹き付けるので、さわやかでやわらかい味わいになるそうです。一煎目は、ほんのり玉露の風味で、驚きました。

『四季茶會』
   時間:  2010年 12月2日~5日
   場所:台中創意文化園区ー雅堂館《茶席区》